エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.710

これで全てが分かる。Cooler Master「MasterCase SL600M」徹底解説

2019.01.07 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕

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Cooler Master「MasterCase SL600M」内部構造チェック

シンプルながら特徴的な外装周りをチェックした後は、内部構造をくまなく見ていこう。ここまでで気になったのは、リアパネルのデザインだ。通常、背面の様子を見ることである程度内部設計が想像できるが、「MasterCase SL600M」のレイアウトはあまり例がない。さて一体どうなっているのだろうか。サイドパネルを取り外し、すみずみ観察しよう。

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マザーボードトレイ

強化ガラス製左サイドパネルを取り外したところで、マザーボードトレイからチェックしていこう。マニュアルによると、搭載できるマザーボードの最大幅は272mmとされ、ATX以上フルE-ATX未満といったところ。隣接する縦列のスルーホールを活用するなら、ここはATX規格での運用がお勧めになるだろう。

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「MasterCase SL600M」の冷却ファンレイアウト

次にPCケースの見せ場のひとつである、冷却ファンレイアウトを確認しよう。フロントおよびリアのデザインから、高冷却志向のPCケースではない事は想像できる。通気孔らしきものは、アルミニウム製トップパネルの外周部分と、防塵フィルタを備えたボトム部の2箇所だ。さてどのように構成パーツの冷却が賄われているのだろうか。

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冷却機構の要は2基の標準ボトムファン

冷却機構で最も重要なウェイトを締めているのがボトムファンの存在。200mm口径PWMファン2基は標準装備品で、フロントトップのスライド式ファンコントローラーにより、200~800rpmの3段階切り替えに対応する。電源ユニットのボトムレイアウトは採用せず、ほぼ全ての面積を冷却ファンに割り当て、フレッシュな外気を一気に取り込む。「MasterCase SL600M」では、前後に冷却ファン増設スペースを設けず、底面から天井まで上昇する熱の特性を利用した、いわゆる「煙突構造」を作り上げている。なおラジエターは120/140/240/280/360mmサイズ(43mm厚)まで搭載が可能。

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物理的に遮るものがないボトム面。ファングリルは4本のネジでシャーシに固定されている
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ホワイト半透明色のインペラを採用する200mm口径ファンは2基を標準装備。システム構成や負荷状況に応じ、取り込む外気の領をスライド式ファンコントローラーにより制御できる

熱を一括して排出するトップファン(オプション)

200mm口径ファン2基により取り込んだ外気は、内部構成パーツから発せられる熱と混じり、トップ面から外部へ排出される。完全な内部正圧状態により、通気孔だけでもエアフローレイアウトは維持できるが、使用環境や負荷状況により、排気ファンの増設は検討すべきだろう。そこで「煙突構造」の利点を促すトップ面の冷却ファン増設スペースには、120mm口径ファン3基または140/200mm口径ファン2基が搭載できるようになっている。なおラジエターは120/140/240/280/360mmサイズ(72mm厚)まで搭載が可能。

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トップパネルを外すと露わになるトップの冷却ファン増設スペース。冷却ファン増設用のグリルにはハニカム状の通気孔と、各口径のネジピッチに合わせたスリット(ネジ穴)が設けられていた
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sl600m_70_1024x768 冷却ファン増設用のグリルは、計6本のネジでシャーシに固定。冷却ファンやラジエターをマウントする場合、一旦取り外して作業する事ができる

「コントロールボード」の役割とは

マザーボードトレイの背面には、実測約65x40mmサイズの基板が搭載されている。これは「コントロールボード」と呼ばれる冷却ファンハブで、4pin(3pin)コネクタを4口備えている。SATA電源ケーブルを接続すれば、最大4基の冷却ファンへの給電を可能にし、マザーボード上のコネクタ不足を解消。さらにフロントトップに装備される、スライド式ファンコントローラーの制御対象にも加わる事ができる。出荷時は200mm口径ボトムファンで2口が既に使用済みとなり、実質追加はあと2基分になる。なおマザーボードへ接続すればPWM(4pinのみ)制御にも対応。USBポートも備え、マザーボードのUSB2.0ヘッダ接続により、ファームウェアアップデートもできるようになっている。

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