エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.710

これで全てが分かる。Cooler Master「MasterCase SL600M」徹底解説

2019.01.07 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕

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360mmサイズラジエターの簡易水冷ユニットを搭載してみる

各構成パーツに最適化された内部設計だけに、水冷で組みたいという声は多いだろう。この手のPCケースをチョイスするユーザーは、ハイエンド志向が高いエンスージアストが多いに違いない。創意工夫で何通りものパターンが楽しめるDIY水冷には最適だが、本稿では簡易水冷ユニットの搭載を試した。選択肢も多く、導入のハードルが低い。腕に覚えがない人でも容易に水冷環境が構築できる。
 今回の搭載テストにはCooler Master「MasterLiquid ML360R RGB」(型番:MLX-D36M-A20PC-R1)を用意した。120mm口径ファン3基を並べる360mmサイズラジエターモデルだ。

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搭載手順としては、多くの一般的な簡易水冷ユニットと大差はない。ただしラジエターサイズが360mm(実際には394mm)もあり、ハイエンドクラスのグラフィックスカードよりもまだ長い。スリーブ仕様のFEPチューブも硬めで、組み込み作業には多少手間取るかもしれない。さらにモデル特有の注意すべき点は、電源ユニットの搭載位置で、ラジエター厚27.2mmに、25mm厚の冷却ファンが搭載されるため、これを避けるだけの空間を確保しなければならないこと。トップカバーはもとより、左サイドプレートやグラフィックスカードなど、できる限り取り外した状態で作業を進めていこう。

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トップパネルは6本のネジでシャーシに固定。ラジエターおよび冷却ファンの搭載には、面倒でも一旦取り外した状態で作業を行うことにしよう
sl600m_109_1024x768 ラジエター+冷却ファンと干渉しないよう、電源ユニットの固定位置を調整。なおマニュアルには、ラジエターの冷却ファンをトップパネル上部にマウントするパターンが解説されている。エアフローレイアウトを考え、任意で選択すればいいだろう
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冷却ファンを筐体内部に設置すると、ラジエター+冷却ファンとウォーターブロックの距離に余裕がなくなる。CPU補助電源ケーブルやマザーボードのレイアウトによって、冷却ファンおよびポンプ用の3pinコネクタは挿しにくくなるため、予め接続しておこう

排気効率を向上させる冷却ファンの増設

エアフローレイアウトの特徴は「煙突構造」。ボトム面には200mm口径ファンを2基装備し、筐体内部の下から上方向に常時風が流れている。標準装備品だけでも十分に賄えそうだが、より排気効率を向上させたい場合は、トップパネルに冷却ファンが増設できる。ラジエターとの排他仕様だが、トップパネルにはスリットタイプのネジ穴が設けられ、固定位置の調節も可能。RGB LEDファンをチョイスして、ドレスアップを楽しんでもいい。

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120mm口径ファンなら最大3基、140mmおよび200mm口径ファンなら最大2基の搭載に対応。用途に応じて選択しよう

「MasterCase SL600M」とDIY水冷

DIY水冷構築に最適化された2つの仕掛けもご紹介しよう。SSDやHDDの搭載に必須な多目的ストレージブラケットには、ストレージ用とは別に複数の穴が設けられている。これを使えば、ポンプユニットやリザーバーが搭載できる。詳しく見ていくと、電源ユニットを覆うカバー裏面およびリア面の多目的ストレージブラケットには、リザーバーが搭載可能。さらにブラケットを外して底面に移植すれば、ポンプユニットの台座になる。

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多目的ストレージブラケットはポンプユニットの台座としても利用可能。底面ファングリルに固定して使用できる リザーバーの固定も可能。リザーバ用ホルダーをネジ留めするスタイルで、フロントパネル裏手またはリアに搭載できる
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