エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.706
2018.12.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
まずは8コア16スレッドの最上位CPU Core i9-9900Kのパフォーマンスをチェック。定番のCGレンダリングソフトである「CINEBEHCN R15」を使ってテストを始めよう。
8コア16スレッドの性能を遺憾なく発揮した結果だ。マルチコアの数値は2,035cbを記録。8コアすべてが4.7GHzで動作するうえ、Hyper-Threadingによる16スレッドの効果も大きい。また、シングルコアの数値が218cbと速い点も見逃せない。PCゲームだけではなく、コア数を活かしたレンダリングや動画のエンコード等の複数同時処理を行うシーンなど、あらゆる面でパフォーマンスを発揮してくれるだろう。
次に評価機が搭載するグラフィックスカード、GeForce GTX 1070 Tiのパフォーマンスを各種ベンチマークソフトで検証していこう。まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」から。プリセット設定は「Fire Strike Ultra」「Fire Strike Extreme」のほか、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy Extreme」と「Time Spy」の4種類を選択している。
DirectX 11を使用する4Kゲーミングを想定した「Fire Strike Ultra」では総合スコアが4,842、「Fire Strike Extreme」では15,549を計測。DirectX 12で4K(3,840×2,160ドット)対応の「Time Spy Extreme」では総合スコアが3,282、WQHD(2,560×1,440ドット)対応の「Time Spy」では7,114をマークした。シングルスレッド最速のCore i9-9900Kにより全体的にスコアが伸びる傾向で、重量級ゲームが高解像度・高画質設定で快適にプレイができる。
続いて実際のゲーミングシーンを想定したテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のスコアを確認していこう。APIは「DirectX 11」で、描画品質は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで計測を行った。
1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドットでは、スクウェア・エニックスの指標である“非常に快適”を満たす7,000を大きく上回るスコアを記録。4K(3,840×2,160ドット)こそ5,000台のスコアとなっているが、GeForce GTX 1070 Tiでは十分なパフォーマンスといえる。