エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.701

“ほぼ自作”感覚で理想の小型ゲーミングマシン完成、サイコム「G-Master Spear Z390-Mini II」

2018.12.04 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一

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「G-Master Spear Z390-Mini II」はどのように冷やされているか

ベンチマークテストを動作させていた陰で、「G-Master Spear Z390-Mini II」はどのような挙動を示していたのか。標準構成で採用されるCPUクーラーのCoolerMaster「Hyper 212 EVO」、「DUAL-RTX2080TI-O11G」が搭載する分厚いデュアルファンクーラーそれぞれの冷却パフォーマンスを確認する。ベンチマークテストを実行した際の温度を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際をアイドル時として、「HWmonitor」による計測を行った。

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まずCoolerMaster「Hyper 212 EVO」によるCPU温度をチェックしよう。さすがに「CINEBENCH R15」では最大で90℃をうかがうレベルだが、ゲームベンチでは70~80℃といったところ。総じて許容範囲内で冷やしてくれている、という印象だ。発売からかれこれ数年というロングセラーモデルだが、それもしっかりした冷却性能があってこそ。カスタマイズによる変更も優先度はそれほど高くない。

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2.7スロットにおよぶ分厚いクーラーを装備する「DUAL-RTX2080TI-O11G」は、さすがの冷却性能だ。ベンチマーク中もGPU温度は70℃台を飛び出すことなく、しっかり冷却されている。クーラーのファン回転数も1,600rpm前後と稼働率は50%程度、かなり余裕をもって動作していることが分かった。

また、サイドからの良好な吸気と大きくトップを開放した構造という、「H400」の冷却性能も大きなポイント。空冷・水冷の両面から考え抜かれた素性のよい設計のおかげで、搭載クーラーも効率よく働けるというワケだ。

システム全体の消費電力をチェックする

最後はベンチマーク中における「G-Master Spear Z390-Mini II」の消費電力を振り返り、テストセッションを締めくくろう。各種ベンチマーク動作時の最大値、起動後10分間放置した際の最小値それぞれをワットチェッカーで計測した。

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アイドル時は50Wを下回る良好な省電力性能を示しているが、高負荷時は最大400W前後と、それなりの消費電力をマークしている。特にグラフィックスカードが力量を発揮するシーンでは目立って消費電力が上昇、ハイエンドゲーミングマシンらしい挙動だ。もっとも基本構成でも750Wの電源ユニットが組み込まれることから、基本的には神経質になる必要はない。もし電源をカスタマイズする場合は、搭載するグラフィックスも考慮した容量をチョイスしたい。

自作好きのゲーマーを唸らせる、コンパクトな理想の最強マシン

ユーザーがショップの棚を物色するようにパーツを見繕い、プロが仕上げてくれるゲーミングマシン。こだわりの構成をとことん吟味できることで“ほぼ自作”な感覚が味わえる、サイコムのBTOラインナップに加わった最新機種「G-Master Spear Z390-Mini II」を検証した。

ゲーミング用途ではほぼフラッグシップ級の性能をもつCore i7-9700Kを構成のコアとして、最新のGeForce RTX 2000シリーズグラフィックスを選択肢に加える。そして堅牢極まるASUS「TUF Gaming」のマザーボード、さらにアキバのパーツショップ店員にもベストケースに挙げる声が多い「H」シリーズのMicroATX版を組み入れるなど、ツボを押さえた構成はさすがだ。

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「H400」は“魅せたいモノだけを見せる”ことができる、優れた設計のケース。それを“新しい顔”として採用し、サイコムならではの職人技で理想の構成を組み込む。完成度の高さでコンパクトサイズのゲーミングマシンを選ぶなら、この上ない1台が出来上がった。

ほどよいミドルレンジ構成にカスタムするのも悪くないが、ここはハイエンド志向に生まれ変わった新機種のコンセプトに従い、“ゲーミングCPUと革新グラフィックス”の組み合わせを選びたい。近い将来に拡大するRTX対応の最強環境を手に、年末年始の夜長に備えよう。

協力:株式会社サイコム

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