エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.691

全高24mmの超ロープロメカニカルキーボード、Tesoro「GRAM XS」を試す

2018.10.27 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一

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メカニカルスイッチ搭載ながら、とにかく薄い。Tesoro Technology(本社:台湾)から発売が開始された、注目のキーボード「GRAM XS」が編集部に届けられた。ほぼパンタグラフ級の厚みしかないメカニカルキーボードの打鍵感、そして使い勝手はどれほどか。いざ検証といこう。
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Tesoro「GRAM XS」(型番:TS-G12ULP-BL-JP) 実勢売価税込17,000円前後
製品情報(Tesoro Technology

ロープロスイッチ搭載のフルフラットなメカニカルキーボード

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昨年のCOMPUTEXに参考出展されていた、「GRAM ULP」だった頃の「GRAM XS」。すでに主要な要素は揃っていたが、底面は段差もスタンドもなしと、試作機ならではの点もあった

つい先ごろ発売が始まった、Tesoroの極薄メカニカルキーボード「GRAM XS」。初めての出会いは「COMPUTEX TAIPEI 2017」まで遡る。当時は「GRAM ULP」の仮称で展示されており、その時点ですでにハードウェアとしてはほぼ完成状態にあった。

ところがソフトウェア周りの調整に手間取ったのだろうか。正式なモデル名の決定も1年経った「COMPUTEX TAIPEI 2018」前後のタイミングとなり、その後数ヶ月を経てようやく発売にこぎつけた。思った以上に製品化に時間がかかったという印象だが、以前ニュースに触れたキーボードマニアにとっては、待ちに待った登場と言える。

gram_33_1024x768 パンタグラフキーボードのような薄さを実現しているのは、ロープロファイル仕様のメカニカルスイッチ。ここしばらくで相次いで登場している低背スイッチは完成度が高く、フルハイトに劣らない打鍵感をもっている

最大の特徴は、メカニカルキーボードながら全高をわずか24mmに抑えた極薄設計。一般的なパンタグラフキーボードと同じ(あるいはそれ以上に薄い)レベルの厚みしかなく、外観はまさしく一枚の板のようにフラットそのもの。それを実現しているのは、Tesoroが中国TTCと共同開発を行ったというロープロファイルスイッチの「Ultra-slim mechanical switch」だ。

軽快な打鍵感と特有のクリック音が楽しめる“Clicky”タイプの青軸(Blue Switch)と、リニアタイプの赤軸(Red Switch)をラインナップ。極めて薄型ながら3mmほどの深いストロークがあり、入力時の感触はフルハイトのメカニカルスイッチに匹敵する。耐久性も入力1,000万回以上とメカニカルならでは、優れた打鍵感と信頼性を兼ね備えた薄型スイッチというワケだ。

昨今は同じく中国のKaihuaも同様のロープロファイルスイッチを投入しており、メカニカル大手のCherryも「CHERRY MX Low Profile」をリリースするなど、かつてなく低背化スイッチの機運が盛り上がっている。「GRAM XS」もそうした潮流の中で生まれた、新基軸のキーボードの1つだ。

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一見して薄さが分かる、「GRAM XS」のパッケージ。入っていたのはホワイトモデルだが、メインビジュアルはブラックカラーが採用されていた
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パッケージの外形寸法はW500×D201×H39mm。内部にはキーボード本体とケーブル、多言語マニュアル、保証書が収められていた

また、魅力は搭載スイッチだけに留まらない。32bit ARMコントローラを内蔵し、ソフトウェアによる全キーを対象としたマクロ登録に対応するなど、主にゲーミング向けを想定した豊かなカスタマイズ要素が用意されている。設定内容は、もちろんオンボードメモリに保存可能。ポーリングレート1,000Hzをサポートする高速応答、Nキーロールオーバーによる全キー同時押し対応もまた、“ゲーミングキーボード”を構成する上で重要なファクターだ。

そして全キーが1,680万色のRGBイルミネーションにも対応と、デコレーション要素も万全。発光カラーやパターンはソフトウェアでフルカスタマイズできる。「GRAM XS」は、希少なロープロファイルスイッチによる薄型設計に加え、ゲーミング向けの機能まで網羅したモデルというワケだ。

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