エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.675

総合力で一歩上をいく第2世代“無印”モデル、AMD「Ryzen 7 2700/5 2600」検証

2018.08.03 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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最新マイクロアーキテクチャ「Zen+」採用を謳い、2018年4月19日にデビューしたAMDの最新CPU第2世代Ryzenシリーズ。当初は価格差が小さいこともあり、上位の“X”モデル、特に「Ryzen 7 2700X」に人気が集中していた。しかし最近では“無印”モデルの値下がりが進んだこと、さらにTDPが65Wと低く扱いやすいこともあり、“無印”モデルを選ぶ人が増えているという。そこで今回は、日本AMD株式会社(本社:東京都千代田区)協力のもと「Ryzen 7 2700」「Ryzen 5 2600」の2モデルを借り受け、その魅力をじっくりと堪能していこう。
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AMD「Ryzen 7 2700」実勢価格税込30,000円前後(発売中)製品情報(AMD
AMD「Ryzen 5 2600」実勢価格税込20,000円前後(発売中)製品情報(AMD

TDPを65Wに抑えた第2世代Ryzenの省電力向け“無印”モデル

今回の主役である「Ryzen 7 2700」(8コア/16スレッド/定格3.20GHz/ブースト最大4.10GHz/キャッシュ20MB)および、「Ryzen 5 2600」(6コア/12スレッド/定格3.40GHz/ブースト最大3.90GHz/キャッシュ19MB)は、第2世代Ryzenシリーズの中でも下位に位置づけられる“無印”モデルだ。末尾に“X”が付く上位モデルに比べて、動作クロックや自動オーバークロック機能「XFR2」の上昇率が低めに設定されている他、余力を生かして性能を限界まで引き上げることができる「Precision Boost Overdrive」も省略されている。

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第2世代Ryzenシリーズの新機能「Precision Boost Overdrive」に対応するのは“X”モデルのみ。ただし、「XFR2」や「Precision Boost 2.0」は“無印”モデルにも搭載されている

一方、下の図を見ると分かる通り、コア数やキャッシュ容量、メモリコントローラ、オーバークロックへの対応など、動作クロックに関連する部分を除けばスペックはほぼ同等。それでいてTDPは105W(もしくは95W)から65Wに引き下げられており、発熱や消費電力については大幅な削減が期待できる。

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つまり“X”モデルがパフォーマンス至上主義のハイエンドユーザーやゲーマーをターゲットにしているに対して、“無印”モデルはワットパフォーマンスや扱いやすさを重視した、よりコンシューマよりの製品に仕上げられているワケだ。なおRyzen 2シリーズの内部構造や機能については「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.652」に詳しいので合わせて参照いただきたい。

ちなみにチップセットは最新のAMD 400シリーズに加え、「Precision Boost Overdrive」や「XFR2 Enhanced」「StoreMI」など、一部省略されている機能があるものの、先代AMD 300シリーズでも利用可能(BIOSのアップデートは必要)。特に「Precision Boost Overdrive」が無効の“無印”モデルを使うなら、新チップの登場により大きく値下がりしたAMD 300シリーズの製品が狙い目だ。

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