エルミタ的一点突破 Vol.47

「虎徹」のトップフロー版、サイズ「超天」は冷えるのか

2018.03.16 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)

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φ6mmで4本構成のヒートパイプ

次にトップフロー型CPUクーラーのスタイルを成形するには重要な構成部材である、ヒートパイプを観察しよう。
 酸化を防ぐニッケルメッキ処理が施されたヒートパイプ。外観的には、土台となる受熱ベースプレートから、ヒートシンクを高さ55mmまで持ち上げている。そして肝心な冷却機能としては、受熱ベースプレートが吸い上げたCPUの熱を、4本のヒートパイプでヒートシンクに移動。アルミニウム製放熱フィンに拡散させる役割を担っている。自作派なら誰もが知る常識だが、幅130mm、高さ40mmにおよぶヒートシンク全体に熱を行き渡らせるには、そのレイアウトが重要になってくる。

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見た目には美しく、一方で酸化を防ぐ役割が最重要なニッケルメッキ処理。φ6mmのヒートパイプは合計4本が使用されている
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左右幅130mmのヒートシンクに貫通する4本のヒートパイプ。放熱フィン全体に熱が拡散できるようにレイアウトされている
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側面から見ると、片側にオフセットされている事が分かる。隣接するメモリスロットへの物理的な干渉を防ぐためだ

冷却ファンは120mm口径の「KAZE FLEX 120 PWM」

「超天」に搭載される冷却ファンは、120mm口径の「KAZE FLEX 120 PWM」。サイドフロー「虎徹Mark II」でも採用されているモデルで、カタログモデルとして、単体でも入手できる。25mm厚リブ無しフレームの四隅には、衝撃吸収ラバーパッドを装着。公称27mm厚の静音性に優れた冷却ファンだ。

軸受けは高密度密閉型FDB「Sealed Precision FDB」で、オイルの揮発や漏れを抑えるため、封入キャップを使用しない”完全密閉型ベアリング構造”が特徴。高い潤滑効果と静粛性に優れた流体軸受け構造は、MTFF(平均故障間隔)12万時間を実現する。

スペックは回転数300~1,200rpm ±10%、騒音値4.0~24.9dBA、風量16.6~51.17CFMで、静圧は0.0762~1.05mmH2/0.75~10.3Pa。定格電流0.13A、定格電圧DC12Vの4pinコネクタ仕様。ケーブル長は約50cm。

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SCCT-1000_09_1024x768 200~250℃の高温にも耐える潤滑油を使用した「Sealed Precision FDB」「流体軸受け構造」等多くの特徴を並べる「KAZE FLEX 120 PWM」。インペラ数は11枚で、低回転~高回転までをカバーするワイドレンジPWM設計。なおヒートシンクにはワイヤークリップで固定される
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