エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.630

AMDグラフィックスカードの最高峰、SAPPHIRE「NITRO+ RX VEGA 64 LE」検証

2018.01.19 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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今年8月に登場したリファレンスモデルから遅れること約4ヶ月。SAPPHIRE TECHNOLOGY LIMITED(本社:香港)より、AMDの新ハイエンドRadeon RX Vega 64を搭載するオリジナルモデル「NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」(型番:SA-RXVEGA-64NITRO+LTD/11275-00-40G)が遂に発売された。3スロットを専有する巨大3連ファンクーラーを備え、水冷モデルに匹敵する高クロックチューニングが施されたAMDグラフィックスの最高峰。その実力を早速堪能していこう。
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SAPPHIRE「NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」
(型番:SA-RXVEGA-64NITRO+LTD/11275-00-40G) 
市場想定売価税抜93,800円前後(12月22日発売) 製品情報(SAPPHIRE/株式会社アスク

GeForce GTX 1080対抗となるAMD最上位「Radeon RX Vega 64」

本題に入る前に、まずはエルミタ撮って出しレビュー初登場となるAMDのハイエンドGPU「Radeon RX Vega 64」について簡単に紹介しておこう。

NVIDIA GeForce GTX 1080対抗として開発されたGPUで、グラフィックスコアには演算ユニットを改良した最新世代「GCNアーキテクチャ」を採用する「Vega」を搭載。さらに2,048bitの広帯域を誇るグラフィックスメモリ「HBM2」を組み合わせることで、特に2Kを超える高解像度帯で優れた性能を発揮できる。

VegaRX_1024x768c グラフィックスコアとグラフィックスメモリHBM2を1チップに統合した「Radeon RX Vega 64」

リファレンスモデルは、オールインワン水冷ユニットを搭載する「Liquid Cooled Edition」と、空冷クーラーを搭載する標準モデル、さらにメタル製のクーラーカバーを採用する空冷限定モデル「Limited Edition」の3種がラインナップ。主なスペックは「Liquid Cooled Edition」がベースクロック1,406MHz、ブーストクロック1,677MHz、消費電力が345W、空冷モデルがベースクロック1,247MHz、ブーストクロック1,546MHz、消費電力が295W。

その他スペックは共通で、コンピュートユニットは64CU、ストリームプロセッサ数は4,096基、メモリクロックは945MHz、メモリ容量は8GB。バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x16)。出力インターフェイスはDisplayPort1.4×3、HDMI2.0b×1を備え、補助電源コネクタは8pin×2が必要になる。

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3スロット占有の巨大クーラーを搭載する「NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」

昨年末より販売が開始された、Radeon RX Vega 64を搭載するオリジナルグラフィックカード「NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」(以降「NITRO+ RX Vega64 LE」)。SAPPHIRE「NITRO+」シリーズに属するフラッグシップモデルで、その最大の特徴はφ8mm/φ6mmのヒートパイプを組み合わせた巨大ヒートシンクと、3基の冷却ファンで構成される3スロット占有高冷却クーラーの存在だ。

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3スロットを専有する巨大クーラーが圧倒的な存在感を放つ「NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」。クーラーカバーにはRGB LEDライティング機能を備える

さらに銅製ベースより効率的な熱の移動ができる「Vapor Chamber」や、一般的な製品より効率を25%高めた低発熱チョークコイル「Black Diamond Chokes 4」、暖気を効率的にケース外に排出するエアフロー設計「NITRO Free Flow」などの独自技術を採用。TDPが約300Wに達するハイエンドGPUながら、高負荷時の温度を70℃前後に抑えることができるという。

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安定性や耐久性を高めるため、「Black Diamond Chokes 4」など厳選した高品質コンポーネントを採用

そして、これら優れた冷却性能と高品質設計に支えられ、空冷モデルにも関わらずコアクロックは「Liquid Cooled Edition」に匹敵するベースクロック1,423MHz、ブーストクロック1,611MHzにチューニング済み。また最新ハイエンドグラフィックカードではもはや必須となったRGB LEDライティング機能や、アイドル時にファンの回転を止めるセミファレンス機能「Intelligent Fan Control 3」にも対応する。

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ブラックを基調にしたパッケージ。サイズは実測430×230×90mmで、グラフィックカードとしてはかなり大柄だ
sp64_47_1024x768 グラフィックカードサポーター「NITRO Gear Card Support Bracket」が付属。安全のためにも水平配置の場合は忘れずに装着しておこう

その他、ネジ1本で簡単にファンを交換できる「NITRO Quick Connect」、PCB上に設けられた温度センサーでケースファンを制御できるファンコントロール機能「Turbine-X system」などの独自機能を搭載。また製品にはグラフィックカードサポーター「NITRO Gear Card Support Bracket」が付属。重量級カードによる基板の歪みや拡張スロットを破損する心配もない。

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