エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.616

“XE”で何が変わった?Core i9-7980XEのためのASRock「X299 Taichi XE」検証

2017.12.01 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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第1弾モデルから遅れること約3ヶ月。10月25日より販売が開始されたCore Xシリーズ最上位Core X9-7980XE。コンシューマ向け初の18コア/36スレッドCPUは、エンスージアスト達が心待ちにしていただろう。これに合わせ、ASRock Incorporation(本社:台湾)から投入されたのが「X299 Taichi XE」だ。先代の優れたコストパフォーマンスはそのままに、Core Xシリーズの中でも特に上位モデルに最適化が図られたとされる、その実力を検証する。
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ASRock「X299 Taichi XE」市場想定売価税抜43,200円前後(2017年10月発売)
製品情報(ASRock

TDP 165Wの上位モデルに合わせて電源回路を強化した「X299 Taichi XE」

今年8月に投入されたAMD Ryzen Threadripperに対抗するべく、10月25日より国内発売がスタートしたCore Xシリーズのハイエンドモデル。最も下位に位置づけられるCore i9-7940Xでも14コア/28スレッド、最上位のCore i9-7980Xでは18コア/36スレッドというスペックを引っ提げ、コンシューマ向け最高峰の座を再び奪還した。一方で、TDPも従来の140Wから165Wに引き上げられ、マザーボード、特に電源周りへの負担が増えている。

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10月25日に発売がスタートしたCore Xシリーズのハイエンド。最上位のCore i9-7980XEを筆頭に、Core i9-7960X、Core i9-7940Xの3モデルがラインナップするが、いずれもTDPは165W

もちろん、各メーカーのX299マザーボードは、共にオーバークロックを見据えた設計がなされており、定格運用であればこの程度の消費電力増は織り込み済みだ。しかし、エンスーなユーザーが多いハイエンド帯だけに、ギリギリまで設定を詰めたチューニングが行われることは容易に想像できる。ASRockでは厳しいニーズに応えるべく「X299 Taichi」をベースに、電源周りを強化したアップグレードモデル「X299 Taichi XE」をデビューさせたワケだ。

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「I/O Armor」があった部分に大型のヒートシンクを追加。電源回路のヒートシンクとはφ6mmのヒートパイプで連結される

電源回路は高効率MOSFET「Dr.MOS」と、デジタルPWMコントローラによる13フェーズ回路を搭載。「I/O Armor」があったエリアには大型のヒートシンクを追加。ヒートパイプにより電源回路のヒートシンクと連結することで、放熱面積を大幅に拡大し、MOSFETから発生する熱を効率よく冷却できるようになった。さらに補助電源コネクタも8pin×1から8pin×2に増強。電源供給能力が強化され、コネクタやケーブル、基板上の電力配線の負荷を軽減することで、発熱も抑えられているという。

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「X299 Taichi」(画像右)では1個だった8pin電源コネクタは、「X299 Taichi XE」(画像左)では2個に増設されている

その他の基本仕様は「X299 Taichi」を踏襲。オーディオ回路はS/N比120dBAの「Purity Sound 4」で、ネットワークはIntelチップによるデュアルギガビットLANと、最大転送速度433MbpsのIEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN+Bluetooth 4.2に対応。重量級のグラフィックスカードを支える「PCI-E Steel Slot」や、LEDイルミネーション機能「RGB LED」、幅広いベースクロック設定ができる外部クロックジェネレータ「Hyper BCLK Engine III」などの独自機能を備える。

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これまで通り黒を基調に太極図をモチーフにしたパッケージ。製品ロゴのカラーはホワイト&グレーからゴールドに変更され、よりプレミアムな仕上がりだ
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