エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.585

SATA3.0最高峰の性能を謳うTLC NAND SSD、PLEXTOR「S3」シリーズ実力検証

2017.07.25 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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ハイエンドモデルがNVMe SSDへと移行したこともあり、今ではすっかりコストを重視した製品が中心のSATA3.0(6Gbps)SSD。そんな中、SSDの老舗PLEXTORブランドから、TLC NANDを採用しつつハイパフォーマンスを謳う「S3」シリーズがデビューした。最新14nmプロセスのTLC NANDを採用し、インターフェイス限界に迫る転送速度を実現した注目モデル。今回は国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)より、512GBモデル「PX-512S3C」を借り受け、シングル時に加え、RAID 0環境での性能を徹底検証。謳い文句通りの実力を発揮できるのか早速チェックしていこう。
PLEXTOR「S3C」シリーズ「PX-512S3C」(512GB)
市場想定売価税込35,000円前後
製品情報(PLEXTOR

SK Hynixの最新14nm TLC NANDフラッシュを採用

TLC NAND採用SATA3.0(6Gbps)SSDの最新モデルとして登場したPLEXTOR「S3」シリーズ。昨年10月に国内発売が開始された「S2」シリーズの後継に位置づけられる製品で、NANDフラッシュはSK Hynixの16nm TLC NANDから14nm TLC NANDへ、コントローラもSilicon Motion「SM2258」から「SM2254」へと最新世代に刷新。これにより、シーケンシャル・ランダムアクセス性能とも引き上げられている。

NANDフラッシュはSK Hynix製の14nm TLC NANDで、Silicon Motion「SM2254」コントローラを搭載

またTLC NANDのために開発された独自キャッシュ技術「PlexNitro」を搭載。NANDフラッシュの一部をSLCキャッシュとして使用するカスタムファームウェアにより、SATA3.0(6Gbps)のTLC NAND SSDでは珍しくオーバープロビジョニング領域が不要。貴重なNANDフラッシュ容量を犠牲にすることなく、高速かつ安定したデータ転送を可能にした。

TLC NAND向けキャッシュ技術「PlexNitro」をはじめ、PLEXTORおなじみの機能を搭載する

その他、個人データ保存用の隠し領域を作成する「PlexVault」、使用頻度の低いデータを自動的に判別して圧縮する「PlexCompressor」、メインメモリの一部をインテリジェントキャッシュとして使用する「PlexTurbo」など、PLEXTOR独自技術を搭載する。

フォームファクタは7mm厚の2.5インチとM.2 2280の2種がラインナップ。容量はいずれも128GB~512GB

容量は128GB、256GB、512GBの3種で、フォームファクタは7mm厚2.5インチフォームファクタの「S3C」と、M.2 2280フォームファクタの「S3G」の2種がラインナップ。公称転送速度は容量により異なるが、今回検証する2.5インチの512GBモデル「PX-512S3C」では、シーケンシャル読込550MB/sec、書込520MB/sec、ランダム読込92,000 IOPS、書込79,000 IOPSとされ、SATA3.0(6Gbps)のインターフェイス限界に近い高速転送が期待できる。

シリーズ名の「S3」ロゴが大きくデザインされたパッケージ。下側には搭載している独自機能が列挙されている
「CrystalDiskInfo 7.0.5」の結果。S.M.A.R.T.やNCQ、TRIMなど、最近のSSDに求められる機能はすべて網羅されている

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