エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.573

“魅せる”オールインワン型水冷ユニット、Antec「Mercury 240」検証

2017.06.07 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹

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CPU温度計測

CPU温度/「AUTO」(室内温度22.3℃)
消費電力

まず定格駆動時の温度を確認すると、アイドル時は36℃、高負荷時も64℃。負荷が切り替わる瞬間のスパイク値も最高70℃で、Kaby Lake最上位CPUの発熱を完全に押さえ込むことができる。また消費電力が40W以上増える4.70GHz駆動でも高負荷時の温度は78℃、スパイク値も83℃で頭打ち。コア電圧を調整するオーバークロックにも耐えられる冷却性能を備えている。

冷却ファン回転数計測

続いて冷却ファンの回転数を確認していこう。なおAntec「Mercury 240」には、二股の4pinケーブルが付属するため、1口のファンヘッダで2基のファンを接続することができる。

冷却ファン回転数

省電力機構が働き、同等レベルまで消費電力が低下するアイドル時はいずれも980rpm前後で横並び。高負荷時でも定格駆動なら約70%の1,250rpm前後でほぼ安定しており、まだ余力が残されている。一方、4.70GHz駆動時はおおむね1,700rpm前後、スパイク値では公称最高値となる1,800rpm前後まで回転数が上昇した。

マザーボード付属のファンコントロールユーティリティを使うと、2基のファン回転数が自動的に調整されている様子が確認できる

騒音値計測

次に冷却ファンから30cmの位置に設置したデジタル騒音計を使い、ノイズの違いをチェックしていこう。

騒音値/「AUTO」(暗騒音33.1dBA)

回転数が980rpm前後のアイドル時は33.9dBAで、バラック状態でも風切音はほとんど聞こえない。また高負荷時でも定格駆動なら37.1dBAまでしか上がらず、別途グラフィックスカードやケースファンがあるなら、それらのノイズにまぎれてしまうだろう。ただしファンがほぼフル回転する4.70GHz駆動時は43.2dBAまで上昇。さすがに静音の範疇は超えてしまうが、オーバークロックとのトレードオフと考えれば十分許容できるレベルだ。

歴代最も洗練された”気になる存在”

Antecの新ラインナップ「Marcury」シリーズ。全3モデルの中から、最もポピュラーな240mmサイズラジエターモデルを選び、あれこれいじり倒した。

これまで歴代、Antecブランドのオールインワン型水冷ユニットに触れているが、さすがに最新作とあって、最も洗練されている。清潔感のあるホワイトは、ブラックのラジエターと相性が良く、ブルーLEDを内蔵した冷却ファンともよく似合う。さらに「Marcury」シリーズの特徴的な部分である、ポンプヘッドのリアクティブLEDは、視覚的に状態が分かる実用性と、多くのPCケースに装備される窓付きサイドパネルから、発光色を楽しむドレスアップ要素も兼ねている。

製品の主たる冷却性能にいたっては、Core i7-7700Kの定格およびオーバークロック状態、いずれも良い仕事をしてみせた。冷却ファンについては、定格常用時で約70%程度の回転数で事が足りている。つまり静音性にも優れており、動作音が気になるといった心配は無用だ。

市場にはたくさんのオールインワン型水冷ユニットが流通している。その中から1台をチョイスするにあたり、視覚的に洗練され、実用的でもある「Mercury」シリーズ。AntecブランドのPCケースユーザーに限らず、多くの自作派から”気になる存在”となるだろう。


協力:Antec
株式会社リンクスインターナショナル
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