エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.572

DIY水冷互換のオールインワン型水冷ユニット、Fractal Design「Celsius S24」の完成度

2017.06.02 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹

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 Fractal Design(本社:スウェーデン)は2017年5月10日、オールインワン型水冷ユニットの次世代モデル「Celsius」シリーズを発表した。先代「Kelvin」シリーズの240mmサイズラジエターモデル「Kelvin S24」検証から2年以上が経過。四角形から円形にスタイルを変えたポンプ一体型ウォーターブロックや、新設されたモード切替スイッチから、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。新型水冷ユニットを徹底検証する。

「Kelvin」が進化した「Celsius」シリーズデビュー

俗に言う洗練された”スカンジナビアデザイン”と、優れた工作精度。自作PCパーツメーカーとしては、異色な存在として世界的に人気のあるFractal Design。高いブランドイメージから、新製品がリリースされるごとに、カテゴリを問わず注目が集まる。それを知ってか、Fractal Designのリリーススパンは比較的長く、妥協無きレベルに達するまで、慌てて製品をリリースしない。

そんなこだわりのメーカー、Fractal Designが市場に投入した「Celsius」シリーズは、2014年12月にリリースされた「Kelvin」シリーズの実質後継となる、オールインワン型水冷ユニットの最新モデル。120mm口径ファンを2基並べる240mmサイズラジエター採用「Celsius S24」と、3基を並べた360mmサイズラジエター採用「Celsius S36」の2モデルが用意され、5月10日にグローバル市場に向け、製品情報が一斉に解禁された。

Fractal Design「Celsius S24」(型番:FD-WCU-CELSIUS-S24-BK)
市場想定売価税抜22,500円(2017年6月9日発売)
製品情報(Fractal Design
Fractal Design「Celsius S36」(型番:FD-WCU-CELSIUS-S36-BK)
市場想定売価税抜25,800円(2017年6月9日発売)
製品情報(Fractal Design

エルミタでは2015年2月に、240mmサイズラジエターを採用する「Kelvin S24」(型番:FD-WCU-KELVIN-S24-BK)の徹底検証を行っている。あれから2年余りが経過し、次世代モデルではどのように進化を遂げているのだろうか。本稿では同じく240mmサイズラジエターを採用する「Celsius S24」を選び、構成部品の個別チェックから、冷却パフォーマンスまで、細かく検証を進めていこう。

前作を踏襲したパッケージデザイン

パッケージデザインにもこだわるFractal Designだが、「Celsius S24」の外装デザインは前作「Kelvin S24」を踏襲。ブラックをベースに、イメージカラーでもあるブルーをワンポイントに使用。なおパッケージサイズは実測で幅405mm、奥行き145mm、高さ175mm。オールインワン型水冷ユニットとしては標準的な大きさにまとめられている。

ブランドロゴを大きくあしらい、陳列棚ではひと際目立つパッケージデザインを採用。カラーリングからFractal Designのそれと分かる

Fractal Design「Celsius S24」のパーツ構成

実機に触れる前に、「Celsius S24」のパーツ構成を確認しておこう。ちなみに前作との最大の違いはポンプ一体型ウォーターブロックの形状。「Kelvin S24」は69mm四方の正方形に対し、「Celsius S24」では直径約80mm(実測)の円形に変更された。外観上での見分けがつきにくいアイテムだが、唯一の大きな相違点となっている。
 なお下の画像に並べられたものが、「Celsius S24」を構成する全てのパーツ。点数は標準的で、組み慣れた人ならマニュアル無しでも、作業が完了できるだろう。いよいよこの後は評価サンプルを手に、詳細を確認していく。事前にスペック表にも目を通しておこう。

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