エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.565

AMD Ryzen対応の水冷ユニット CORSAIR Hydroシリーズ「H110i」「H60」を試す

2017.05.10 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹

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Ryzen最上位CPU Ryzen 7 1800Xによる冷却能力テスト

ここからはRyzenシリーズの最上位モデルRyzen 7 1800Xを使い、CORSAIR「H60」「H110i」の実動チェックを進めていこう。今回の検証では定格状態に加え、電圧を1.44350V、クロックを4.0GHzにオーバークロックした状態でも計測を実施した。またCPUの温度はマザーボード付属のユーティリティで測定。アイドル時は起動直後10分間放置した際の数値、高負荷時は「OCCT 4.5.0」を動作させ30分経過した際の数値をそれぞれ採用している。なおテスト環境の詳細構成は以下通り。また搭載検証時とテスト検証時では、異なるマザーボードを使用している事をお断りしておく。

定格駆動時の「CPU-Z 1.78.3」の結果。マルチコア処理時はおおむね3.70GHzで動作する 4.0GHz駆動時の「CPU-Z 1.78.3」の結果。電圧はUEFI安全圏内とされる最高値1.44350Vに設定した
普段使用している「HWMonitor」で取得できないため、CPUの温度はマザーボード付属のユーティリティ「F-Stream」で計測した

CORSAIR「H60」の冷却性能をチェック

まずは120mmサイズのラジエターを採用するCORSAIR「H60」のチェックから進めていこう。コンパクト水冷システムで、6コア12スレッドに対応するRyzen 7 1800Xをどこまで冷却することができるのだろうか。

CPU温度計測

CPU温度(室内温度20.1℃)

省電力機構が働くアイドル時はいずれも30℃前半で推移。高負荷時でも定格では55℃前後。スパイク値も60℃を超えることは1度もなく、冷却性能に不安はない。また消費電力が約50W上昇する4.0GHz駆動時の温度はおおむね60℃半ばで安定。ただしスパイク値では70℃を超えることが何度かあったことから、これ以上のオーバークロックを狙うなら、もう1段上の冷却性能を備えた製品を用意したほうが安心だ。

回転数と騒音値を計測

冷却ファン回転数
騒音値(暗騒音32.9dBA)

定格動作時のファンの回転数は、アイドル時が約1,000rpm、高負荷時も約1,200rpmまでしか上がらず冷却性能はまだ余裕がある。騒音値も最高36.5dBAで、聞こえるノイズもアイドル時からほとんど変化がなかった。
 続いて4.0GHz駆動時の結果を確認すると、アイドル時は定格とほぼ同等。しかし高負荷時の回転数は+200rpmの約1,400rpmまで上昇した。また騒音値は最高38.4dBAを計測。バラック状態でも耳障りに感じることはないが、アイドル時からの音の変化は確実にある。

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