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Thermaltake「Engine 27」がかなり気になる

遠心力により放射状に風を押し出す60mmアルミニウムファン

ラウンド形状の特殊なスタイルが気になる「Engine 27」。このコンセプトで最も核になるのが、中心部にマウントされている冷却ファンだろう。自作PCの世界で冷却ファンとは、フレームの中でブレード(インペラ)が回転。角度がつけられた羽から背面の空気を正面に勢いよく吹き付ける。この吸排気を常時繰り返すことで、風の流れを強制的に作り上げている。
 一方で「Engine 270」に搭載される冷却ファンは、40枚のブレードが回転。上部から外気を取り込み、そこで発生する遠心力を利用し、CPUから発生する熱を360°にわたる外周のラジアルフィンを通して押し出す。このサイクルを繰り返し、CPUクーラーとしての役割を果たしているのだ。

メーカー曰く、遠心力を利用して放射状に風を押し出すという

これまであまり例のない、中心部にマウントされた冷却ファンをじっくり観察してみよう。

アルミニウム製の60mm口径ファン、そのブレード部。中心軸の直径は約26mmで、そこから放射状に40枚のブレードがレイアウトされる。ちなみにオールインワン水冷ユニットのウォーターブロック内蔵ポンプで使われているインペラは、このような形状が多い
60mmファンはブレードとベース部で構成。特殊形状ながら、モーター部分のローターとコイルが確認できる
40枚のブレードは、外周のアルミニウム製放熱フィン119枚とかなり接近して回転している事が分かる

原理としては実に興味深いが、気になるのは冷却ファンとしての基本スペックだ。もう一度おさらいしておくと、口径は60mmで、回転数は1,500rpmから2,500rpmのPWMに対応。騒音値は13~25dBAで、風量は最大9.2CFMとされる。では一般的な60mm口径の汎用ファン(スクエア型)と、スペックを比較してみよう。

表に並べた60mm口径ファンは、いずれも秋葉原のPCパーツショップではお馴染みの製品だ。厚さは10 / 20 / 25mmの3種類で、回転数は固定のモデルばかり。「Engine 27」搭載ファンは最大回転数2,500rpmなので、「CFZ-6010LA」「RDL6020S」「RDL6025S」を抽出。風量は順に12.27CFM / 10.28CFM / 13.02CFMに対し、「Engine 27」搭載ファンは最大9.2CFMだ。タイプが違うため直接比較はできないものの、やはり風量を稼ぐ形状ではない事は一目瞭然。さらに騒音値の比較も得意ではなく、最大回転時の25dBAは、スクエアタイプの3,500rpmモデル「CFZ-6010SA」よりも数値が上回っている。

参考までに、唯一入手できる60mm口径のPWMモデル「F6-PWM」は1,000~4,600rpmで、風量は最大23.0CFMを叩き出す。やはり比較対象にはならない。ここで認識すべきは、一般的なスクエアタイプの汎用ファンとは同列にしてはいけないということ。風を発生させる考え方そのものに大きな違いがあるのだ。

次は...  「Engine 27」の単純なる搭載手順

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