エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.490

奥行き100mmに機能と信頼性が凝縮。CORSAIRが放つ、洗練された最高峰のSFX電源「SF600」

2016.05.23 更新

文:GDM編集部 絵踏 一

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 かつてSFX規格の電源ユニットといえば、スモールフォームファクタの一部ケースが採用する、玄人好みな変わり種パーツといった位置付けだった。ところが今やスタイリッシュな小型ケースの選択肢も増え、それにつられてSFX電源の需要もこれまで以上に高まっている。
 そんな中で、電源メーカーとしても市場で幅広い支持を受けるCORSAIR(本社:アメリカ カリフォルニア州)から、先ごろ最大600Wをラインナップする「SF」シリーズが新たに発売された。セミファンレス動作に対応するフルモジュラータイプのイマドキ仕様とあって、SFX電源の本命モデルと注目するマニアも多い。早速その実力を検証といこう。
CORSAIR「SF600」(型番:CP-9020105-JP) 実勢売価税込17,000円前後
製品情報(株式会社リンクスインターナショナル)(株式会社アスク)(CORSAIR

初登場時は小型パワフルベアの専用電源だった「SF」シリーズ

そもそも電源ユニットは、ケースメーカーが自社のケースに組み込むためのパーツとして設計する、いわばエコシステム的な側面がある。特殊な立ち位置であるSFX電源であればなおさらで、CORSAIRの「SF」シリーズもまた、Mini-ITXベアボーンキット「BULLDOG」の専用電源として登場したのが初出だった。今からちょうど1年前、「COMPUTEX TAIPEI 2015」の前夜祭で披露された際のことだ。GTX TITAN Xにも対応する600Wの大容量モデルとあって、当時から主役に劣らぬ注目を集めていたのは記憶に新しい。

CORSAIR初のSFX電源としてリリースされた「SF」シリーズは、昨年のCOMPUTEXが初登場。GTX TITAN Xやデュアル水冷の組み込みにも対応するという、パワフルなMini-ITXベア「BULLDOG」の専用電源という立ち位置だった

その際は「単体での発売予定はない」という担当者のコメントに、ガッカリさせられたマニアも多かったかもしれない。ところがその後CORSAIRの方針転換もあり、450Wモデルを加えた2モデル展開にて、同社初のSFX電源として製品化が決定。国内でも今月から発売が開始されている。当然ながら、300W前後の小容量モデルが主流のSFX電源にあって、450W / 600Wという容量ラインナップはクラス最大級。これまでほとんど選択肢が存在しなかった、明確なミドル~ハイエンド志向のSFX電源として市場に登場することになった。

スモールフォームファクタ志向のハイエンドユーザーが待望していた、新たな大容量シリーズとして日本でも今月に発売開始。「BULLDOG」が搭載していた600Wモデルに加えて、450Wモデルをラインナップする

セミファンレス&フルモジュラー仕様。イマドキ要素を詰め込んだ大容量SFX電源ユニット

今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、CORSAIR「SF」シリーズの600Wモデル「SF600」。イマドキのトレンドをSFX電源に持ち込んだ、洗練された仕様を特徴とする

あらためて、今回のレビューの主役となる「SF600」を紹介しておこう。80PLUS GOLD認証を取得した容量600WのSFX電源ユニットで、初登場時に「BULLDOG」に搭載されていたのはこのモデルだ。シングルレーン50Aの+12Vだけで600W出力が可能というパワフル仕様につき、ハイエンドグラフィックスカードも難なく搭載できる。

また、冷却機構には自動回転数制御に対応した92mm径の静音ファンを実装。SFX電源としては大口径のファンであるのはもちろん、120W未満の低負荷時に回転を停止する「Zero RPM Fan Mode」によるセミファンレス動作にも対応している。そのほか、ケーブル仕様はシステム構成に応じたケーブル選択が可能なフルモジュラータイプ。昨今のATX電源のトレンドを盛り込んだ、イマドキ仕様のSFX電源ユニットと言える。

比較的大きめのパッケージを採用するCORSAIR製品とあって、「SF600」もSFX電源ながらやや大柄。裏面では、ファンレスオペレーションの「Zero RPM Fan Mode」はじめ、各種機能が解説されている

さらに「SF600」は、全てのコンデンサに日本メーカー製の105℃品を採用する信頼性の高さも大きな魅力。各種保護回路も完備し、MTBFは100,000時間。メーカー保証も電源ユニットとしては異例の7年保証が提供されるなど、その耐久性にはCORSAIRもかなりの自信をもっていることがうかがえる。


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