エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.484

これで全てが分かる。Fractal Design「Define Nano S」徹底解説

2016.04.15 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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 その人気は相変わらず高い、北欧拠点のメーカーFractal Design。このほどミドルタワーPCケースをMini-ITXフォームファクタ用にスケールダウンさせた「Difine Nano S」シリーズを投入した。シンプル&モダンなコンセプトは、Fractal Designお馴染みのスタイル。スカンジナビアデザインの洗練された外観は、間違い無く国内市場でも歓迎されるだろう。
 そこで今回は、国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)より評価サンプルを借り受け、"買ったつもり”になって細部をチェックしていきたい。

待望の新作「Define Nano S」いよいよ販売開始

「Define Nano S – Window」(型番:FD-CA-DEF-NANO-S-BK-W)
市場想定売価税込14,500円
製品情報(Fractal Design)(株式会社アスク

国内自作市場でも人気が高いFractal Design。今回はようやく販売が開始された新作「Define Nano S」シリーズを取り上げる。なぜ”ようやく”なのかと言えば、編集部には2月の上旬には評価サンプルが到着しており、販売開始まで少々時間を要したため。つまり通常よりも貸し出し期間が長く、それだけじっくりと検証を行う事ができた。独自の設計で自作派を魅了するFractal Designだが、反面レビュアー泣かせでもあり、あますところなくご紹介するには実に骨が折れる。さて今回はどんな仕掛けが用意されているのだろうか。

Mini-ITXでは異例のDIY水冷に特化した内部設計

「Define Nano S」は、Mini-ITXフォームファクタ専用のミニタワーPCケースだ。170mm四方の基板サイズにコンポーネントを盛り込んだMini-ITXは、一般的に省スペース筐体に収められるというイメージになるだろう。小さく狭い筐体に高性能が詰め込まれている様が、ミニPC派の自作魂をくすぐる。しかし「Define Nano S」は、MicroATXフォームファクタクラスのデスクトップPCの様相で、例外的に大きい。一見、異例とも思えるディテールだが、「DIY水冷向けに最適化されたMini-ITX対応ケース」と言われれば、なるほど納得がいくだろう。自作PCの楽しみ方として、近頃人口が一気に増えた「DIY水冷」だが、「Define Nano S」はMini-ITXで楽しむDIY水冷マシンの構築が主要コンセプトなのだ。

Fractal Design「Define Nano S」(型番:FD-CA-DEF-NANO-S-BK)
市場想定売価税抜12,500円
製品情報(Fractal Design)(株式会社アスク

ラインナップは左側面にアクリルウインドウを備えた「Define Nano S – Window」(型番:FD-CA-DEF-NANO-S-BK-W)と、ノーマルモデル「Define Nano S」(型番:FD-CA-DEF-NANO-S-BK)の2種類。ドレスアップ要素を大いに含むDIY水冷を楽しむなら前者、水冷の特性を活かした「静音PC」を構築するなら後者といったように、目的にあったモデルが選択できる。

スペック表にみる「Define Nano S」

検証をはじめるにあたり、まずはスペック表で「Define Nano S」の概要を掴んでおこう。左サイドパネルが異なる2モデルは、基本的に共通設計。幅は203mmで、ミドルタワーPCケースよりもやや細身。奥行きは400mm、高さは330mmで、コンパクトに収められている。なお重量は4.6kgで、主素材はスチール、副素材にプラスチックが使用されている。その他詳細については、検証を進めながら詳しく解説していこう。

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