エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.424

これで全てが分かる。Thermaltake「F51」徹底解説

2015.07.10 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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 一連の「Core」シリーズで勢いに乗るThermaltake(本社:台湾)から、新作ミドルタワーPCケース「Suppressor F51」シリーズ(以下:F51)がリリースされた。外観はいかにもイマドキな静音志向のフラットデザインを採用。ともすれば どこかで見たような風貌にも思えるが、内部設計などをくまなく見ていけば、Thermlatkeらしさが随所に見て取れる。激戦のミドルタワーPCケースで、新定番を狙う「F51」が今回の主役だ。

新たな「定番」を狙う静音志向のミドルタワー「F51」

Thermaltake国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)の協力により、編集部に届けられた新作ミドルタワーPCケース「F51」。昨年からのヒット作「Core」シリーズとは兄弟関係であり、明確に静音志向を打ち出した、Thermaltake渾身の自信作だ。

Thermaltake「Suppressor F51-Silent No Win」(型番:CA-1E1-00M1NN-00)
市場想定売価税抜14,980円(2015年7月10日発売)
製品情報:(株式会社アスク) / (Thermaltake

熱心なエルミタ読者なら既にお気づきだろう。「F51」は今年4月にメディア向けに開催された「Thermaltake製品戦略・新製品発表会」の席で、世界市場に先駆けて初披露された”あのモデル”だ。外観はいかにも静音にシフトした密閉型デザインが特徴だが、担当者が某社を強く意識したことを明言するなど、確かなコンセプトを元に設計された戦略的モデルといえる。
 そもそも、時のトップを行くモデルが徹底的に研究されることは、まったく珍しいことではない。既存モデルより少しでも上をいく製品の開発は、消費者にとって有益であり、互いに切磋琢磨することで、市場が活性化してくワケだ。

「F51」シリーズラインナップ

PCケース部門が好調なThermaltakeが新たに放つ「F51」シリーズのラインナップは、左側面にアクリル窓が付いた「Suppressor F51-Window」(型番:CA-1E1-00M1WN-00)と、窓無しの代わりに冷却ファンの増設スペースが設置された「Suppressor F51-Silent No Win」(CA-1E1-00M1NN-00)の2モデル。今回編集部に届けられた評価サンプルは、後者の窓無しタイプだ。

ラインナップは左サイドパネルが密閉された「Suppressor F51-Silent No Win」に加え、アクリル窓仕様の「Suppressor F51-Window」(型番:CA-1E1-00M1WN-00)も用意される

左サイドパネル以外の部分は共通で、近頃のThermaltakeが推し進める「Fully Modular Design」を採用。ドライブベイユニットは全てネジ留めによる着脱式で、ユーザーがチョイスする構成パーツの居住性と利便性を考慮。一貫したコンセプトの継承は、Thermaltakeの設計思想を市場に植え付ける事に成功している。
 加えてオールインワン水冷ユニットだけでなく、DIY水冷構成にも対応する「Tt LCS 水冷システム認証ケース」(LIQUID COOLING SUPPORTED)である点もアピール。「Fully Modular Design」と相まって、水冷パーツとの相性もいい。

Thermaltakeが提唱する「Tt LCS 水冷システム認証ケース」(LIQUID COOLING SUPPORTED)。オールインワン水冷ユニットに留まらず、DIY水冷パーツ導入に最適化されたPCケースである事がアピールされている

なお外装および内部設計については、このあとじっくりと解説していくが、その前にスペック表で概要を掴んでおこう。外形寸法をみると、幅は比較的ゆったりとした230mmで、奥行きは577mm、高さは525mm。ミドルタワーPCケースの分類になるが、対応フォームファクタはATXよりも大きなE-ATXもフォローされている。また主素材はスチールながら、重量は12.7kgにもなり、数値からこのクラスとしては重厚な作りである事が想像できる。

近年、ThermaltakeのPCケースに共通した設計思想である「Fully Modular Design」。限られた内部容積の中で、自由なレイアウトが楽しめる柔軟性は、高い支持を得ている

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