エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.419

これで全てが分かる。Antec「S10」徹底解説

2015.06.20 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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Antec「S10」内部構造チェック

外装周りをチェックしたあとは、PCケース最大の注目どころである、内部構造を詳細に解説していこう。「S10」の内部は大きく分けて3つのエリアに区分されている。これがスリーチャンバと呼ばれる「S10」の内部構造における最大の特徴だ。

「S10」の内部は3つのエリアに区分されている事が分かる

左側面から内部を確認してみよう。フロントより縦列(青色のエリア)は「フロントHDDチャンバ」だ。ここはストレージ格納エリアで、3.5インチおよび2.5インチドライブが搭載できる。そして最も広いスペースが割かれている(赤色のエリア)は「メインM/Bチャンバ」。SSI-CEBにも対応するマザーボードおよびグラフィックスカードは、このエリアに収納。その下部にあるのは(黄色のエリア)「ボトムPSUチャンバ」で、電源ユニットおよび2.5インチシャドウベイが用意されている。

「フロントHDDチャンバ」の2.5/3.5インチシャドウベイ

「フロントHDDチャンバ」内に装備された、2.5インチ/3.5インチシャドウベイをチェックしてみよう。
 フロント側サイドパネルを開くと、3段に区分けされたストレージ格納エリアが確認できる。各々には「スイングオープンドア」を装備。専用ドライブレールにストレージを装着し、ドアを閉じる事で固定する、新たなツールフリー機構を備えた。

「フロントHDDチャンバ」内には3つのエリアに3つの「スイングオープンドア」を装備。2.5インチSSDと3.5インチHDDが搭載できる

エリアの各々には、3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×1を装備。これが3段レイアウトされる事から、最大で3.5インチシャドウベイ×6、2.5インチシャドウベイ×3が利用できるようになっている。また3.5インチシャドウベイには制振用シリコンゴムを装備。専用のドライブレールに3.5インチHDDをマウントする事で、駆動振動から発生する共振を防ぐことができる。

一段高くなっているフロント側のレールが、2.5インチシャドウベイ。ストレージはインターフェイスをマザーボードトレイ背面側に向け、垂直に装着する(画像左は左側面から、画像右は右側面から見たシャドウベイエリア)

2.5インチ専用シャドウベイ

「ボトムPSUチャンバ」内フロント寄りにも、シャドウベイが装備されている。ここは2.5インチ専用で、最大5台のSSDがマウントできる。これで「フロントHDDチャンバ」内部と合わせ、2.5インチ専用シャドウベイは合計8台分になる計算。3.5インチ専用シャドウベイの6台分よりも多く装備されているワケだ。

「ボトムPSUチャンバ」内の2.5インチ専用シャドウベイ。ここにも「スイングオープンドア」が装備され、ツールフリーでストレージの固定が可能

ちょっと珍しいファンコン用ショートベイ

これだけの大型PCケースでありながら、5.25インチオープンベイの装備は見送られている。DVDやBlu-rayの鑑賞は民生機に、機会が減った光学メディアからのソフトウェアや、ドライバインストールは、外付けドライブに任せるという立場だ。一方で、いかにも自作派の要望を拾い上げているのが、トップパネルフロント寄りに装備する、「ファンコンアクセサリ用5.25インチショートベイ」だ。フロントアクセスポートの上部という一等地にあり、奥行き70mmまでの5.25インチサイズドライブベイアクセサリが増設できるようになっている。

なんとも珍しい「ファンコンアクセサリ用5.25インチショートベイ」。未使用でも決して目立たないオープンベイだが、せっかくなら”何か”を増設したくなるスペースだ
増設できるのは5.25インチサイズで奥行きは70mmまで。固定は側面のネジ穴を利用する事になる
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