エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.395

これで全てが分かる。Antec「P380」徹底解説

2015.02.14 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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 Antec(本社:アメリカ カリフォルニア州)のフルタワーPCケース、「P380」の販売がスタートした。同社の人気モデル「P100」等と同じく「Performance One」シリーズにあって、売価3万円台となるアッパークラス。その堂々たる外観に相応しい内部設計は、目の肥えた国内自作市場でどのように評価されるのか。とはいえ発売開始前に初回ロットはすべて完売していることから、前評判は上々のようだ。国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)より評価サンプルを借り受け、Antec渾身の自信作を徹底解剖する。

形を変えて引き継がれた静音志向。「Performance One」シリーズ最新フルタワーPCケース「P380」

Antec「P380」 市場想定売価税抜35,490円(2015年2月現在)
製品情報(Antec)(株式会社リンクスインターナショナル

ちょうど1年前、Antec「P100」の詳細検証をお届けした。静音志向の密閉型PCケースという明確なコンセプトを打ち出したこの秀作ミドルタワーは、あっという間に自作市場に受け入れられ、今や定番として欠かせない存在となっている。
 今回紹介する「P380」は「P100」と同じ「Performance One」シリーズに属する、最新モデル。同族モデルの位置付けながら、遮音効果を狙う象徴的な開閉ドアを装備せず、これに代わり、フロントトップには4mm厚のアルミニウム板を採用。サイドパネルには二層構造の遮音パネルを装着し、静音コンセプトを引き継ぎながらSSI CEBやE-ATXに対応するフルタワーPCケースだ。

「COMPUTEX TAIPEI 2014」でベールを脱いだ「P380」

「P380」は昨年開催された「COMPUTEX TAIPEI 2014」のAntecブースに持ち込まれ、そのプロトタイプがお披露目されている。
 現場で取材に応対してくれた、設計とデザイン担当のプロダクトマネージャー Alvin Chan氏の説明によると、外観コンセプトは「iPhone」の特徴的な丸みを帯びたエッジデザインからヒントを得ているという。なるほどフロント開閉扉を肉厚アルミニウムパネルに変え、その上下にはこれまでのAntec製品には見られない曲線デザインが新鮮だ。PCケースの生命線である拡張性・機能性のみならず、「P380」はこれまでとは違う、デザイン性をも重視したPCケースに仕上げられている。なお国内市場での想定売価は税抜35,490円(2015年2月現在)。その売価から、「P380」はライバルひしめく普及価格帯モデルとは一線を画す、アッパークラスのプロダクトである事が容易に想像できるだろう。このように「P380」はAntecにとって「ちょっと特別な存在」なのだ。

製品版に限りなく近い「P380」のプロトタイプ。当初、2014年秋にもデビューが予定されていたが、小変更を加える事で、ようやく販売に漕ぎ着けた格好。左は設計とデザインを担当したAlvin Chan氏

スペック表にみるAntec「P380」

実機に触れる前に、スペック表から「P380」の概要を掴んでおこう。フルタワーPCケースにカテゴライズされる「P380」の対応フォームファクタは、SSI CEB、E-ATX、ATX、MicroATX、Mini-ITX。外形寸法はW223.6×D557×H555mmで、ミドルタワー「P100」(W220×D525×H480mm)に比べ、それぞれW3.6mm、D32mm、H75mm大きい。なお重量は約7.3kgに対し「P380」は約12kgとされている。その他の詳細については個別に解説していこう。


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