エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.377

これで全てが分かる。Thermaltake「Core V31」徹底解説

2014.12.05 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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グラフィックスカード搭載スペース

「Core V31」はグラフィックスカードにとって、居心地のいいPCケースだ。設計上、グラフィックスカード搭載スペースの延長線上にシャドウベイが存在するワケだが、”非詰め込み主義”の「Core V31」では、底面に3台分の2.5/3.5インチシャドウベイ(HDDケージ)があるのみ。つまり標準状態であれば、グラフィックスカードはフロントパネルぎりぎりまでスペースが利用できる事になる。ここでは奥行き270mmの2スロット占有グラフィックスカードを用意し、搭載後のクリアランスをチェックしてみよう。

2.5/3.5インチシャドウベイ(HDDケージ)標準状態でのグラフィックスカード搭載スペースは、公称420mmまで。なるほど270mmの搭載テスト用グラフィックスカードでは、フロントパネルまで十分な距離を残している
マルチグラフィックス構成を想定し、下段にグラフィックスカードを搭載してみたところで、2.5/3.5インチシャドウベイ(HDDケージ)と物理的干渉を起こすことはない。つまり2Slot占有グラフィックスカードによるSLIやCrossFire構成でも、標準状態であれば問題はない。なお2.5/3.5インチシャドウベイ(HDDケージ)を上段/中段に移動させた場合でも、公称278mmまでサポートされている

電源ユニットと空きスペース

電源ユニットの搭載テストには、Thermaltakeの80PLUS GOLD認証モデル「Toughpower 650W GOLD(Modular)」(型番:TP-650AH2NFG)を用意した。「Core V31」の搭載スペースはボトムファン増設時で奥行き180mmまで、非搭載時で220mmが確保されている。
 実際に搭載してみると、サンプルの電源ユニットは奥行き160mmだけに、スペースは十分に余る。また120mm口径ファンをボトム面に増設した場合でも、真横にあるケーブルマネジメントホールを活用すれば、両者が干渉することなく共存できるだろう。

奥行き160mmの「Toughpower 650W GOLD(Modular)」をマウントすると、HDDケージまでのスペースが広く確保できる

自作がしたくなるPCケース「Core V31」

ThermaltakeのPCケースラインナップで、最も勢いのある「Core」シリーズ。その中にあって、中核をなすであろう新作「Core V31」は、なるほど力作だった。評価サンプル到着前、資料ベースで内部画像を見た段階では、ATXミドルタワーらしからぬシャドウベイのレイアウトに、「大丈夫なのか」と一抹の不安があったことは事実。しかし大胆にハイエンドユーザーに振った結果、必要最低限としたシャドウベイレイアウトは見事に功を奏した。自作派憧れの360mmサイズラジエターをいとも簡単に搭載し、長モノグラフィックスカードでのマルチグラフィックス構成も涼しげにこなしてしまうのだ。

大胆な割り切りと自由度の高さ、この相乗効果は思いのほか大きい。空間を無くし、これでもかとギッチリと詰め込む従来のPCケーススタイルに一石を投じた「Core V31」は、構成パーツを平等に扱った結果、これまでにない秀作に仕上がっている。水冷構成をベースに、久々に「自作がしたくなるPCケース」が誕生した。


協力:Thermaltake
株式会社アスク
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