エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.333

ZALMAN初のタワー型Mini-ITXケース 「ZM-M1」検証

2014.06.11 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • google+
  • hatena
  • pocket
 冷却機器だけに留まらず、近年PCケースカテゴリにも力を入れるZALMAN TECH(本社:韓国)。これまでエルミタではエントリークラスのミドルタワーPCケースをお題目に、人気の秘訣に迫るべく詳細検証をお届けしてきた。そして今回は、ZALMAN初となるMini-ITX対応PCケース「ZM-M1」を取り上げる。
 Mini-ITX対応といえば、そのコンパクトさをウリとしたCube型PCケースの選択肢は豊富だ。一方で「ZM-M1」はミニタワーPCケースのスタイルを選択。PCケース内部を上下に分割した「2段構造シャーシ」設計を最大の特徴とし、省スペースPC市場に参入を果たした。さて「ZM-M1」とは、一体どんな性格の持ち主なのだろうか。本稿では国内正規代理店の株式会社アスク(本社:東京都千代田区)の協力により評価機を借り受け、その魅力を余すところなくお伝えしよう。
ZALMAN TECH「ZM-M1」 実勢価格税込9,000円台後半(発売中)
製品情報(ZALMAN TECH)(株式会社アスク

性格を決める「味付け」こそ重要

自作市場で人気PCケースの共通点といえば、「拡張性」「静音性」「高冷却」が挙げられる。これらはもはや「秀でた特徴」ではなく、最低限の「必須項目」とも捉えることができるワケだが、息の長いPCケースとして定番化するには、基本に忠実である事は大前提だ。さらにライバルモデルからひとつ突出するには、「デザイン性」「オリジナリティ」が必要になってくる。この味付けこそが、モデルの性格を決め、市場での反応を大きく左右する。

今回取り上げるZALMAN「ZM-M1」は、Mini-ITXフォームファクタ対応PCケースでありながら、ミニタワースタイルを採用する、コンパクトPCケースだ。Cube型とは違い、拡張性の高さと比較的内部容積が広いことから、構成PCパーツの居住性も良好。冷却ファンのレイアウトもし易く、大型ラジエター搭載を見越した設計ができるというメリットがある。「ZM-M1」も例外ではなく、これらのアドバンテージを余すところなくミニタワーに詰め込み、Mini-ITX対応PCケース市場で定番化を狙おうというワケだ。
 それではまず「ZM-M1」のキャラクターを、スペック表から読み解いてみよう。

内部を上下に分割した「2段構造シャーシ」設計

数字から読み取れる重要項目として、まずドライブベイを確認すると、ストレージは2.5/3.5インチ共用シャドウベイを4段、2.5インチシャドウベイ2段を装備。さらに2.5/3.5インチリムーバブルベイ1段が用意されている。つまり2.5インチSSD(HDD)なら最大で7台、3.5インチHDDなら最大で5台収納できる計算だ。加えてミニタワーPCケースのアドバンテージとして、5.25インチオープンベイも装備されている。これだけを見ると、ちょっとしたミドルタワーPCケースと遜色ない。さらに冷却ファンはすべて120mm口径で、フロントとリアに各1基を標準装備し、トップには2基が増設できる。
 このように「ZM-M1」は、多くの人が想像するMini-ITX対応PCケースよりもワンランク大柄で、内部容積も広く確保されている。さらにこの設計を実現する最大のキーワードが、内部を上下に分割した「2段構造シャーシ」設計だ。

「ZM-M1」の構造上で最大の特徴となる「2段構造シャーシ」

「2段構造シャーシ」は、PCケースを上段エリアと下段エリアに切り分け、その間にフロアを設置。2階建てにする事で、上段にはマザーボード、CPU、グラフィックスカード、ストレージなど、PC自体のスペックを決定付ける主要構成パーツを集約。一方の下段には電源ユニットやストレージ(リムーバブルベイ)などを配置し、熱源を切り分けている。つまり「2段構造シャーシ」思想をベースに設計されているため、Cube型というよりも、ミドルタワーの小型版といえるミニタワー型として、「ZM-M1」は製品化されたのだ。

totop