エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.292

ショートグラフィックスの“極”
MSI「N760 2GD5/OC ITX」徹底検証

2013.12.31 更新

文:GDM編集部 池西 樹

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 CPUの省電力化やMini-ITXマザーボードの普及もあり、ますます活況なコンパクトゲーミング市場。グラフィックスカードにもその流れは進み、近頃ではショート基板を謳うモデルが登場してきている。
 その中でも一際目を引くアイテムが、今回紹介するMSI「N760 2GD5/OC ITX」だ。限られたスペースで、最大限のパフォーマンスと冷却性能を実現するため、冷却ファンから設計し直したというMSI自慢のカスタムモデル。その気になる実力をじっくりと検証していくことにしよう。
MSI「N760 2GD5/OC ITX」 実勢売価32,000円前後
製品情報(エムエスアイコンピュータージャパン株式会社

静音・高性能を維持したままコンパクト化を実現したMSI「N760 2GD5/OC ITX」

コンパクトモデルの台頭が著しい昨今のPC市場。その中にあって、唯一立ち遅れていたのがグラフィックスカードだ。というのも、ワットパフォーマンス重視の時流に乗り、CPUが100W以下のTDPへと落ち着く中、ミドルレンジで150W、ハイエンドでは200Wをはるかに超えるGPUでは、発生する熱処理の問題が大きな障害となっていた。しかし、オリジナルクーラーや高品質コンポーネントを採用することで、熱処理の問題を解決。ミドルレンジを中心にショートサイズを謳う製品が登場してきている。

MSIの持てる技術の粋を集めてコンパクト化を実現した「N760 2GD5/OC ITX」。奥行はわずか170mmで、Mini-ITXマザーボードにピッタリと収めることができる

今回検証を進めるMSI「N760 2GD5/OC ITX」は、奥行をMini-ITXと同じ170mmに抑えたショートサイズグラフィックスカード。VGAクーラーには新設計の「RADAXファン」が採用され、高い風量と静音性を実現。さらに超高効率コンデンサ「Hi-C CAP」や低発熱・高安定なフェライトコアチョーク「New SFC」、耐久性の高い固体コンデンサなど、「ミリタリークラス4コンポーネント」を採用することで、発熱を抑え、高負荷時でも安定動作を可能にした。

MSI「Gaming Series」に属する「N760 2GD5/OC ITX」。パッケージ表面にはドラゴンが大きくデザインされている コンパクトな基板サイズに似合わず大柄なパッケージ。外形寸法は、実測で345×265×80mm
付属品はユーザーガイド、ドライバCD、DVI→D-Sub変換アダプタ、miniDisplayPort→DisplayPort変換アダプタ、6pin→8pin電源変換アダプタ

またMSIの「Gaming Series」らしく、GPUクロックは、コアベースクロック1,033MHz(リファレンス980MHz)、ブーストクロック1,098MHz(リファレンス1,033MHz)へとチューニングされたオーバークロック仕様。さらに専用アプリ「Gaming APP」を使えば定格相当の“Silent Mode”や、安定性とパフォーマンスを両立させた“Gaming Mode”へ変更でき、用途に合わせて自由にスタイルを変えられる。ちなみに、その他のスペックはリファレンス準拠で、メモリクロック6,008MHz、メモリバス幅256bit、GDDR5 2GBのビデオメモリを搭載する。

リアルタイムに動作クロックを変更できる専用アプリ「Gaming APP」が付属
「GPU-Z 0.7.4」の結果。GPUクロックは、ベースクロック1,033MHz、ブーストクロック1,098MHzにチューニング済み 標準状態や“OC Mode”では、公称スペックを超える1,136MHzまでGPUクロックが向上する
“Gaming Mode”のGPUクロックは最高1,110MHz。これに合わせてファンの回転数も若干低下 “Silent Mode”ではリファレンス相当の動作クロックまで引き下げられる

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