エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.239

「Haswell」の性能を最大限に引き出すOCマザーボード MSI「Z87 MPOWER MAX」

2013.06.02 更新

文:GDM編集部 池西 樹

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 2013年6月2日、遂に第4世代Intel Coreプロセッサ、Haswellの発売が解禁された。Haswellではソケット形状が変更され、マザーボードの買い替えが必須なだけに、マザーボードメーカー各社とも気合十分。解禁前から新機能や新しいコンセプトを携えた、注目の製品が多数発表されている。今回はその中からMSIのオーバークロック向けマザーボード「Z87 MPOWER MAX」をチョイス。新品質規格「ミリタリークラス4」「Click BIOS 4」など、魅力的な機能を満載するMSIの新マザーボードの実力を、じっくりと検証していくことにしよう。
Z87 MPOWER MAX
MSI「Z87 MPOWER MAX」(6月2日発売予定)

Haswell対応の新チップセットIntel「8」シリーズ

さてマザーボードの検証を進める前に、まずは新チップセットIntel 8シリーズについて簡単に説明しておこう。
 Intelの第4世代CoreプロセッサHaswellでは、Sandy Bridge、Ivy Bridgeと2世代に渡って使用されたLGA1155から、LGA1150にソケットを刷新。チップセットもLynx PointことIntel 8シリーズに変更されている。主なラインナップは、コンシューマ向けフラグシップIntel Z87 Express、オーバークロック機能を削減したIntel H87 Express、ビジネス向けローエンドIntel B85 Expressの3種類で、ビジネス向けには上位モデルIntel Q87/Q85 Expressも用意される。
 また機能面ではインターフェイス周りが強化され、Intelチップセットでは初めてSATA3.0(6Gbps)を6ポート実装。さらにUSB3.0ポートもこれまでの4ポートから6ポートに拡張され、高速ストレージを複数搭載できるようになった。
Z87 MPOWER MAX

MSI 8シリーズに合わせてリニューアルされた独自品質規格「ミリタリークラス4」

Z87 MPOWER MAXMSIではIntel「8」シリーズの登場に合わせて、同社が掲げる品質規格を「ミリタリークラス4」にアップデートした。最大の変更点は、ブラックにカラーリングされたアルミ固体コンデンサ「Dark CAP」だ。「Dark CAP」は、「ミリタリークラスIII」世代の固体コンデンサよりESRが低く、発熱が少ないのが特徴で、最大260℃の高い温度耐久性を実現。また低インピーダンスな「Hi-c CAP」と、最大60Aまで出力可能な「スーパーフェライトチョーク(SFC)」を採用し、オーバークロックの耐久性や長時間のゲームプレイにおける安定性を向上させた。ちなみに「ミリタリークラスIII」世代はスター数によってクラス分けがされていたが、「ミリタリークラス4」では廃止され、よりシンプルな規格になっている。

Z87 MPOWER MAX Z87 MPOWER MAX
「ミリタリークラス4」では「Dark CAP」「Hi-c CAP」「SFC」の3種類の高品質コンポーネントを採用する

「OVER CLOCKING Series」のミドルレンジモデル「Z87 MPOWER MAX」

今回紹介する「Z87 MPOWER MAX」は、MSIが展開するオーバークロック向けマザーボード、「OVER CLOCKING Series」のミドルレンジモデル。電源周りはフルデジタル制御「DigitALL Power」による20フェーズ構成で、オーバークロック時でも安定した電力供給が可能。さらにLN2やドライアイスなど、極冷時に使用する升型クーラーのため、ヒートシンクの形状を工夫し、CPU周りのコンデンサを背の低い「Hi-c CAP」で統一することで、設置スペースを広く確保している。

Z87 MPOWER MAX
極冷用升を搭載できるよう100×100mmのスペースを確保したCPUソケット周り。極冷時の養生が行いやすいよう、基板表面はフラットに仕上げられている

当然オーバークロック向け機能も充実しており、動作クロックを2段階に調整できる「OC Genie 4」を始め、リアルタイムにベースクロックを調整できる「DIRECT OC」、2つのBIOSを切り替えて使用できる「Multi BIOS Switch」、ケースに組み込んだ状態でもUEFI設定を初期化できる「CLEAR CMOS」などを実装。また高速転送向け「Tトポロジ」配線により、メモリクロックは3,000MHzの高クロック動作を正式にサポートする。

Z87 MPOWER MAX 基板裏面にシルク印刷されている機能対応ロゴ。ネットワークチップは、Killerブランド「Killer E2205」で、マルチグラフィックスはNVIDIA SLI/AMD CrossFire Xに対応する

続いて拡張面に目を向けると、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×3(x16、x8/x8、x8/x4/x4)、PCI-Express2.0(x1)×4で、マルチグラフィックスはNVIDIA SLI、AMD CrossFire Xの両対応。さらにギガビットLANチップは、「GAMING Series」と同じ「Killer E2200」シリーズを搭載し、ハイパフォーマンスなゲーミングPCが構築できる。
Z87 MPOWER MAX

Z87 MPOWER MAX
ヒートシンクのイエローラインが映える「Z87 MPOWER MAX」。MSIが蓄積したオーバークロック向けノウハウを詰め込んだ意欲作だ
Z87 MPOWER MAX
基板裏面には、ICチップやコンデンサなど主要パーツは実装されずスッキリとした印象
Z87 MPOWER MAX Z87 MPOWER MAX
MPOWERシリーズの頭文字「M」がデザインされたシンプルなパッケージ。サイズは340×275×90mm 「Z87 MPOWER MAX」は、MSIの品質指針「OC Certified」に準拠。出荷される製品はすべて「Prime95」の24時間連続稼働テストをクリアしており、耐久性も保証されている
Z87 MPOWER MAX Z87 MPOWER MAX
付属品一式。「オーバークロック記録更新」のオリジナルドアハンガーも付属する
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