エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.11 

自作ユーザーが満足するBuilt To Orderとは? BTOのサイコム訪問記

2012.10.01 更新

文:GDM編集部 Tawashi/絵踏 一

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CPU+グラフィックスカード一体型水冷のBTOも検討中!?

  • 編集部:
     サイコムさんのBTOですが、例えばIntelとAMDの構成比率はどのくらいでしょうか。現在、秋葉原のショップさんでCPUの売れ行きを聞くと、大抵皆さん「9:1でIntel」とお答えになりますが。
  • 山田氏:
     ハッキリ言ってそんな感じです。その点はショップさんと変わらないと思います。
  • 編集部:
     ではグラフィックスカード。NVIDIAとAMDではいかがでしょう。
  • 山田氏:
     メインはNVIDIAです。ただ最近意外といっては何ですが、Radeonが比較的好調ですね。弊社側の要因もあると思いますが、高い時期に入荷した在庫の整理が完了し、今現在の市場相場に沿った価格で販売できるようになった点が大きいのかもしれません。
  • 河野氏:
     グラフィックスカードに限った話ではないのですが、新たに海外メーカーさんとの直接取引機会を増やすことができました。これはコストという点では有利ですね。さらに日本で展開していないブランドもまだまだ多数ありますが、そういったメーカーの製品を扱うことで自然とオリジナリティも出せるのではないかと思っています。
     もうひとつ加えるならば、情報が早く入るようになる。最近の話でいえば「GeForce GTX 660」と「GeForce GTX 650」搭載グラフィックカードの発表が1週間延びましたよね。当然ショップさんもそうだと思いますが、設定した日付に向かって在庫を整理していき発注を調整します。1週間遅れるというのは色々な面で大変なわけですが、事前に情報を持っているとやはり対応も変わってきます。
  • 編集部:
     具体的にオリジナリティのあるモデルを検討されているのでしょうか。
  • 河野氏:
     ええ。まだ検証段階ですが、例えばCPUもグラフィックスカードも水冷のBTOができないか。グラフィックスカードの水冷モデルなど単体パーツではもちろん販売されていますが、採用するBTOとなると珍しいですよね。
  • 編集部:
     海外のBTOみたいで、実現すると面白いですね。
  • 河野氏:
     その通りですね。海外サイトで見かけるBTOなどは、非常にオリジナリティのあるモデルが多い。見ていて単純に凄いなというモデルも多数あります。その辺は参考にして、どんどん取り入れてお客様にアプローチしていきたいですね。
  • 編集部:
     リストのメニューではパーツ選定において、なにか困る点などありますか。
  • 河野氏:
     あります。一番は売れている、人気があるからといって必ずしも良い製品ではないという点です。こちらは製品化前にしっかり検証をしますので、その時点で無理だと思ったらリストには掲載しません。お客様からは「なぜこのパーツはこんなに人気があるのに選択できないのか」とお叱りを受けることもありますが「不良率が高いからです」とはお答えできませんので、そこは謝るしかないですね。正直、人気があれば売れ行きもいいですから、どんどん掲載しちゃえばと思うこともあります。でも結果的にお客様の負担になり、こちらもサポートの時間が増えることになる。やはりいいことはありません。
     逆にそれほど人気がない、有名ではないパーツでもしっかりと検証し、よいと思ったらどんどんリストに掲載しています。
組みあがったPCはここで詳細な動作確認が行われる。その光景はなかなか壮観で、数秒おきにWindows 7の起動音が鳴り響く
BTOメーカーならではのユニークな光景も。サイドパネルは取り違えを防ぐために本棚のように分けられて管理されていたほか、USB3.0ケーブルが大量にぶら下がっていた
他のBTOとは異なるスペースで製作されていたサーバーマシン。アキバのショップではまずお目にかかれないようなハイスペックなPCだ。また、NVIDIA Tesla C2075が4枚、机の上に置かれているというシュールな場面も。ちなみに1枚200,000円以上する代物である
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