エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.11 

自作ユーザーが満足するBuilt To Orderとは? BTOのサイコム訪問記

2012.10.01 更新

文:GDM編集部 Tawashi/絵踏 一

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株式会社サイコム(本社:埼玉県八潮市)といえば、「自作派」を自認するエルミタ読者になら一度は耳にしたことがあるだろう。自作ユーザーが好む筋のパーツを扱い、BTOでありながら構成パーツをすべて開示する、10年以上の実績を誇る著名なBTOメーカーだ。 今回の「エルミタ的業界インタビュー オピニオン」はそんなサイコムの組み込み現場に迫る。普段は秋葉原を根城とするエルミタ取材班だが、このたび縁あってサイコム本社にお邪魔する機会を得た。BTOメーカーの内部といった普段あまり見ることのできない部分はもちろん、同社の主要メンバー各氏にもお話しを伺うことができたので、その様子をたっぷりとお伝えしたい。
ずっと通販専門でBTOを扱ってきた実績を持つ。株式会社サイコムのウェブサイト(http://www.sycom.co.jp/

意外にも埼玉の閑静な住宅街にあるサイコム本社

東京からの好アクセスでベッドタウンとしても人気の草加。秋葉原駅までは電車でわずか30分程度である。この東武スカイツリーラインは、秋葉原で働く人々にも人気の路線だ

取材班が下り立ったのは、全国的に「草加煎餅」でお馴染みの埼玉県は草加駅。住所こそ埼玉県八潮市のサイコムだが、草加市の玄関口である草加駅からタクシーで10分ほどのところにある。

古き良き町工場のような情緒が漂うサイコム本社。この中で最新のパソコンが次々と製造されているという事実を近所の人は知っているだろうか。じつに穏やかな空気が流れている

この日は最高気温34.8℃の真夏日。行き先を告げたタクシーが止まったのはほとんど人通りのない住宅街のど真ん中だった。この暑さのせいで頭のネジが緩んだか、「こんなところにあるのか」と一抹の不安がよぎる。秋葉原の雑踏とは一線を画す、のどかな雰囲気の漂う場所にあるのがサイコム本社だ。ちなみに、関東近郊以外の方にもう少し分かり易く解説すると、草加駅と秋葉原駅は電車で30分程度の距離(東京メトロ日比谷線もしくは東武スカイツリーライン等を利用)。埼玉県草加市の一部は東京都足立区と接しているなど、都内へのアクセスは良好な地域である。

そこには圧巻のPCケースの山がそびえていた

建物内の床面積は約150坪ほど。1階部分は中央で仕切りが設けられており「倉庫/出荷スペース」と「組み立て部門/サポート部門」に分けられている

正面のインターフォンを押し到着を告げたあとは、ジリジリと照りつける日差しから逃れるように建物内部へ。正直なところ、外の天気がそんな状態だったため中はどうだろうと心配していたが、快適そのもの。組み込み環境は良好だ。
 各エリアは1階部分が大きく分けて「倉庫/出荷スペース」「組み立て部門/サポート部門」といった構成。2階が事務所や会議室、そのほか1階では置ききれない部材の倉庫スペースとなっており、実に整然としたイメージ。スタッフの眼が隅々まで行き届くようなフロア構成という印象だ。

工場内のあちこちに、往年の自作ユーザーなら唸ってしまうような懐かしのパッケージが。「ここで働く人たちは本当に自作PC好きだなぁ」と思わせるひとこま

そしてなんといっても目立つのが、ぎっしりと積み上げられたPCケースの山。入荷された約400台のPCケースは、到着するやいなや社長以下、スタッフ総出で搬入作業を実施する。それでも約半月ほどで、ここにある在庫はほぼ消化してしまうという。

1階と2階に分けられて保管してあるPCケースの山。秋葉原でもよく見かける有名メーカーの各モデルが多数保管されており、眺めるだけでもサイコムBTOのトレンドが分かる
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