エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.168

マスタードシードとのタッグで日本上陸、新興Radeon系グラフィックスカードメーカー「VTX3D」とは?

2012.08.31 更新

文:GDM編集部 Tawashi

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 秋葉原パーツショップのグラフィックスカード売り場に行くと、豊富なパッケージが所狭しと並ぶ光景を壮観に思うもの。ひと頃ほどではないにしろメーカー数も多いことから、どれを選ぼうかと誰しも迷ってしまだろう。その中に、最近さらに新しいメーカーが加わったことにお気づきだろうか。先日マスタードシード株式会社(本社: 東京都品川区)との間で国内正規代理店契約の締結が発表されたグラフィックスカードメーカーVTX3D(本社:台湾)である。
 そこで今回は、異色のニューカマーであるVTX3D社の製品ラインナップを確認しつつ、注目すべき2つの特徴を解説。同時に秋葉原自作パーツショップ店員によるチョイスのポイントもお伝えする。

全モデルで「Ruby」イラストを採用するVTX3D製のグラフィックスカード。シンプルながら非常に個性のあるパッケージで、多数の製品が並ぶ陳列棚の中にあってもひと際目立つ

取扱い製品は100%AMD。Radeonに特化した新興メーカーVTX3Dとは

VTX3Dの由来は「VERTEX」+「3D」で構成される“3Dの頂点”。ロゴの下には「3Dゲーミングの向こうに」という意味をあらわす“Beyond the vertex of 3D gaming”という言葉が刻まれている

 聞き慣れない人も多いであろうVTX3Dというメーカーは、グラフィックスカードのサプライヤーとしてはまだ生まれたばかり。2009年に誕生した新興メーカーだ。社名には“頂点”を表す「VERTEX」「3D」を合わせ“3Dの頂点”という意味が込められている。
 取り扱い製品は、オール「Radeon」シリーズ。NVIDIA製品の取り扱いはもちろん、他のカテゴリーについても現状は確認できておらず、純粋なRadeon専門のグラフィックスカードメーカーとなる。
 Radeonを専門に取り扱うメーカーという意味では、自作ユーザーにお馴染みの有名どころを含めて数社あるものの、取り扱いアイテムがグラフィックスカードのみという点ではなかなか稀有な存在だろう。

そんなVTX3D。鋭い自作ユーザーなら覚えている人がいるかもしれないが、実は2009年に1度日本へ上陸している。その後、見かける機会はなくなっていたのだが、このたびADATAやASRock、Shuttle、SilverStone、UMAX等の取り扱いで知られるマスタードシード株式会社が国内正規代理店として日本市場での販売権を取得した。
 ラインナンップについては後ほど詳しく紹介するが、すでに秋葉原を始めとしたパーツショップでの販売も始まっており、ゲーミング用途からHTPCまで幅広い用途に対して提供されている。

秋葉原のパーツショップで販売される「Radeon」シリーズ。すごい数に見えるが、ここにあるのはローエンドからミドルレンジモデルが中心。このショップの場合、ハイエンドモデルは別に陳列されているため、合わせると膨大な種類の「Radeon」搭載カードが販売されていることになる

Radeon系グラフィックスカードとしては異例の「2年保証」

日本市場での販売開始にあたって意気込みを語ってくれた、VTX3Dの日本市場担当であるセールススペシャリストのVivian Huang氏

 次にVTX3D製グラフィックスカードの“ウリ”となる部分について見ていくことにしたい。
 まず最大のポイントとなるのは、Radeon系グラフィックスカードとしては異例の「2年保証」。そして、いずれのモデルでも最安クラスとなるコストパフォーマンスの高さだ。どうしてこうなったのか、ここは直接事情を知る人物に聞くのが確実。ということで、今回、同社で日本市場を担当するセールススペシャリストのVivian Huang氏、そしてマスタードシードでマーケティングを担当する高橋氏に、少しだけ話を聞けた。メーカーそして代理店という立場から、各々セールスポイントをアピールしてもらおう。

  • 編集部:
     ついに日本市場に参入ですね。本国ではどう捉えていますか?
  • Vivian氏:
     VTX3Dは、以前より日本市場の重要性を常に意識していました。今回、マスタードシード社との正規代理店契約締結によって、日本国内でのVTX3D販売開始を正式にアナウンスできることになり、非常に喜んでいます。
  • 編集部:
     NVIDIAのGeForce系では一部のメーカーで確認できますが、Radeon系グラフィックスカードを採用する製品としてはおそらく初めての「2年保証」ではないでしょうか。
  • 高橋氏:

    VTX3D製グラフィックスカード最大の特徴が「2年保証」という点。代理店によるものではなく、メーカーレベルでの保証ということで購入後の安心感は大きい

     実は「2年保証」については特別に弊社で付けたものではないんです。もともと、メーカーレベルでの保証となっているもので、我々はそれを日本市場に持って来ているにすぎません。たしかに、グラフィックスカードとしてはあまりない長期保証ですので、大きなセールスポイントになると思います。
  • 編集部:
     なぜ「2年」にしたのでしょうか?
  • Vivian氏:
     新しくグラフィックスカードを購入し、1年ほどで買い替えるというユーザーはごく一部だと思います。「2年」という期間は、おおよそそれくらいで新製品に乗り換えるだろうという目安です。「その間は安心して使ってくださいね」というメッセージとも言えます。
  • 編集部:
     「2年保証」を掲げているにも関わらず、アグレッシブな価格設定ですよね。ざっと秋葉原のショップで見た印象では、おそらくRadeon系グラフィックスカードとしてはどのモデルも最安クラスとなっています。これは当然“意図的に”ということでしょうか。
  • 高橋氏:
     ええ、正直かなり頑張っています。ずばり「安さ」の理由ですが、新規参入という立場を踏まえ、弊社が利益よりも市場価格設定を重視しているという点が大きいと思います。もちろんメーカー側もそれには協力的で、日本市場向けということで出荷時の価格を安くしてもらっています。
  • Vivian氏:
     メーカーとしては、それに加えてオリジナル基板の採用を進めることでコストダウンを図っています。ご存知の通り、弊社の製品は高冷却クーラー+独自オーバークロック仕様の「X-Edition」中心のラインナップですが、それでいてリファレンス準拠の製品より品質が劣るということはまずありません。
  • 編集部:

    同社の資料にも所々に登場する「Ruby」。“ATI時代”にはよくお目にかかった彼女だが、最近ではすっかりご無沙汰気味。ところがVTX3D製グラフィックスカードでは、まさに大活躍といったところである

     パッケージデザインですが、なにか懐かしいと言いますか。良く目立ちますよね。
  • 高橋氏:
     最近、国内では見かける機会が減ってしまった「Ruby」イラストのパッケージですね。少々古い気もしますが、かえって良いセールスポイントです(笑)。ショップさんで探す際にも目印になりますので。
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