エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.164

グラフィックスカードを操る“魔法の板” GALAXY「OC PANEL」ってどう使う?

2012.08.14 更新

文:GDM編集部 絵踏 一

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箱の中には説明書1枚さえ入っていない。なんとも潔い出で立ちをしたGALAXY Microsystems(本社:香港)製のハードウェアコントローラ「OC PANEL」、コイツが突然手元にやってきた。極限のオーバークロックを目指す、ごく一部のエンスージアストのためという尖ったアイテムは果たしてどう使うものなのか。半ば強引な裏手口により入手した「OC PANEL」本体を眺めるところから始めてみよう。

「COMPUTEX TAIPEI 2012」にも登場。著名なオーバークロッカー「duck」氏も検証に参加した、究極のOCツールGALAXY「OC PANEL」

白基板専用!極限OCへと導くハードウェアコントローラ「OC PANEL」

GALAXY製ハードウェアコントローラ「OC PANEL」

これまでもイベントや発表会にチラホラ登場しては耳目を集めていた、GALAXYのハードウェアコントローラ「OC PANEL」。「COMPUTEX TAIPEI 2012」会場にも姿を現し、世界的なオーバクロッカー「duck」氏によるオーバークロックデモで使用されていたことも記憶に新しい。
 そしてその役割はただ一つ、「OC PANEL」はGALAXY製グラフィックスカードのチューニング専用に作られたアイテムなのだ。カードに直結してGPU VCoreやメモリの電圧、BIOSの切り替えなどをリアルタイムに制御することが可能で、まさに極限を目指すオーバークロッカー垂涎の逸品といえる。
 その分対応するグラフィックスカードを選び、GALAXY製品の中でもオーバークロック耐性に優れたホワイト基板を採用する「GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITE2」「GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITE3」「GF PGTX580-OC/1536D5 MDT4」「GF PGTX680-SOC/2GD5 WHITE」の4製品に限られる。使用はすべて自己責任で保証も有償保証のみ、まさに素人お断りのキワモノアイテムと言えるかもしれない。

板状の本体の上には無数のスイッチが並んでいる。ここから入力した設定は、ボタンひとつでリアルタイムにグラフィックスカードへ反映可能だ

エッジの効いたデザインで自己主張する、ミドルハイの白基板

NVIDIA GeForce GTX 560 Ti搭載グラフィックスカードGALAXY「GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITE3」
実勢価格22,000円前後
製品情報:株式会社リンクスインターナショナル

今回はグラフィックスカードが脇役という珍しい企画。まずはこの企画のために無理矢理借り受けた「GF PGTX560TI-SPOC/1GD5 WHITE3」(以下「GTX560TI WHITE3」)からご紹介しよう。
 「OC PANEL」発売前の製品ながら、基板上に専用コネクタを実装する高耐久なNVIDIA GeForce GTX 560 Ti搭載グラフィックスカード。オーバークロックモデルを得意とするGALAXY製品の中でも、耐性に優れた独自のホワイト基板を採用する。IR社製PWMコントローラ「CHiL8266」と6フェーズのデジタルPWMの組み合わせにより、360Aの最大出力を実現。さらに基板背面にNEC TOKIN製プロードライザーを搭載し、高負荷時でも安定した信号伝送に対応する。
 コアクロック950MHz(リファレンス:822MHz)、メモリクロック4,400MHz(リファレンス:4,008MHz)へといずれも出荷段階からメーカーチューンが施され、リファレンスモデルに比べパフォーマンス面で優位に立つ。搭載メモリはGDDR5 1GBで、メモリバス幅は256bit。出力インターフェイスはDVI×1、HDMI×1、DisplayPort×1で、PCI-Express補助電源は8pin+6pin構成だ。

3連装ファン搭載の空冷最強モデル“SOC”

NVIDIA GeForce GTX 680搭載グラフィックスカードGALAXY「GF PGTX680-SOC/2GD5 WHITE」
実勢価格64,800円前後
製品情報:株式会社リンクスインターナショナル

こちらは冒頭に説明のなかったGALAXY「GF PGTX680-SOC/2GD5 WHITE」(以下「GTX680-SOC WHITE」)。ベースクロック1,150MHz(リファレンス:1,006MHz)、ブーストクロック1,215MHz(リファレンス:1,058MHz)を実現、“SOC”(Super Overcloked Version)の名を冠する最高峰のGeForce GTX 680搭載グラフィックスカードだ。IR社製PWMコントローラとNEC TOKIN製プロードライザーを搭載し、高品質設計を謳う独自のホワイト基板の採用は「GTX560TI WHITE3」と同様。トリプルファンと6mmヒートパイプ5本を組み合わせた大型クーラーを備え、リファレンスより大幅にオーバークロックされたGPUを確実に冷却してくれる。
 搭載メモリはGDDR5 2GBで、メモリクロックは6,008MHz、メモリバス幅は256bit。出力インターフェイスはminiHDMI×3、DisplayPort×1で、PCI-Express補助電源は8pin×2構成だ。

ちなみにこちらはさすがに貴重品だけあって、メーカーサンプルの用意がない。そこでエルミタ独自ルートを駆使した結果、業界関係者で個人購入者を発見。オーナーよりも先に火をいれるという暴挙ながら、渋々了承を取り付けた。主に使われるより先にOCツールの検証に供されることになった数奇な運命を背負うグラフィックスカードだが、この後「OC PANEL」の実働チェックのため一働きしてもらうことになる。

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