エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.19

~JMicron新コントローラー「JMF612」搭載~
「G-Monster V5J GM-25M128GSSDV5Jを試す」

2009.10.07 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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SSD
 第19回「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は、先日発売が開始されたPhotoFast社製2.5インチSSD「G-Monster V5J GM-25M128GSSDV5」(128GB)を取り上げる。毎週のように新製品がリリースされるSSDだが、転送速度はもとより、選択基準として重要となるのが搭載されるコントローラーチップだ。この「G-Monster V5J GM-25M128GSSDV5」には、JMicron Technology Corp. (本社:台湾・新竹市)の最新チップ「JMF612」が搭載され、従来モデルに比べて性能が向上されているという。
 今回は株式会社フォトファースト(愛知県名古屋市)の協力により、その実力を探る。

進化したJMicronコントローラー搭載「G-Monster V5J」シリーズ

既存モデルのJMicron社製コントローラーと言えば2008年6月1日付で発表された「JMF602」がよく知られているが、ちなみに「JMF602」をキーワードに検索をかけてみると、“プチフリーズ(プチフリ)”という関連付けがかなりなされている事が解る。これについて本稿では別段触れるつもりはないのだが、不名誉な代名詞的称号はJMicronにとっても当然望むところではないだろう。(正直誤解も多く、少々気の毒な感もある)
  そこで登場するのが2009年8月1日発表の最新コントローラーチップ「JMF612」となる。今年開催された「2009 COMPUTEX TAIPEI」同社ブースでプロトタイプが展示され、搭載製品のリリースが待たれていたが、晴れて日本初登場となるモデルがPhotoFast「G-Monster V5J」シリーズとなった。

PhotoFast「G-Monster V5Jシリーズ」
【製品ラインナップ】
GM-25M32GSSDV5J(32GB)
GM-25M64GSSDV5J(64GB)
GM-25M128GSSDV5J(128GB)
GM-25M256GSSDV5J(256GB)
【主要スペック】
DRAM キャッシュ128MB内蔵
最大読込270MB/s 最大書込160MB/s
2.5インチ SATA 1.5/3Gbps SATAⅠ/Ⅱ
USB 2.0端子内蔵 Mini-Bタイプ
耐衝撃性能 1500G
外形寸法 約100mm×70mm×9.5mm
質量 約77g
対応OS Windows7/Vista/XP/2000 SP4/MacOS X
2009年10月発売
実勢売価税込約60,000円前後
株式会社フォトファースト(製品情報)
http://www.photofast.co.jp/gmonv5j.html
基板を確認。SSDの要となるJMicron社製「JMF612」と初搭載となる128MBキャッシュ用DRAMメモリ(ELPIDA E1116ACBG-6E-E)。なおNANDフラッシュはSAMSUNG「K9HCG08U1D」で、1枚当たりの容量は8GB。片面8枚の合計16枚で128GBとなる

さて、期待のJMicron新型コントローラーチップ「JMF612」だがベンチマークテストを行う前に内部をチェックしてみよう。
ケース4箇所のネジを外すことにより基板が確認できるが、ネジ部には封印シールが付けられており、当然ながらフタを開ける作業は補償対象外となるため、どうしても興味がある場合は自己責任になる事を予めお断りしておく。
 従来のSSD同様、接続インターフェイス下にはコントローラーチップとキャッシュメモリ用DRAMがレイアウトされ、さらに下の列にはNANDフラッシュメモリが並ぶ。また「G-Monster-V5J」には、キャッシュメモリにELPIDAメモリの「E1116ACBG-6E-E」128MBが搭載されていた。
 実は今回のJMicron「JMF612」は既存の「JMF602」と違い、キャッシュメモリを搭載する事を可能にしている点が最大のトピックスとなっている。従来チップで最大のネックとなっていた経年使用によるアクセス遅延原因を解消する事が期待できる上、NANDフラッシュ自体の製品寿命にも貢献できる。これで近頃のSSDで搭載実績の多いIndilinx社製コントローラーチップ等と肩を並べることになった。

またJMicronによると「JMF612」は、MLCタイプでシーケンシャルリード250MB/sec、同ライト200MB/secまでがサポートされている。ちなみに前世代「JMF602」はリード170MB/sec、ライト135MB/sec(SLC)まで、さらに「JMF601」ではリード110MB/sec、ライト90MB/secとなり、確実に進化されている事が解る。

JMicron Technology社製コントローラーチップスペック
チップ型番 最大読み込み 最大書き込み キャッシュ
JMF601 110MB/sec 90MB/sec ×
JMF602 170MB/sec 135MB/sec ×
JMF612 250MB/sec 200MB/sec ○(DDR/DDR2)

比較対照に「JMF602」搭載の「G-Monster V2」シリーズを用意

データシート上、期待の持てるコントローラーチップ「JMF612」だが、今回ベンチマークを行うにあたり、ひと世代前となる「JMF620」を搭載するPhotoFast社製「G-Monster V2」を用意した。このモデルに関しては以前当サイトでテストを行っているため、さらなる詳細はそちらを見て頂くとし、ここでは簡単に製品紹介をするに留めたい。
 なお「G-Monster V2」では、コントローラーチップ「JMF602」が2枚搭載されている。キャッシュメモリを搭載しない代わりにRAID 0のようにアクセスする事で転送レートを稼ぐという方法が採用されている。

PhotoFast「G-Monster V2シリーズ PF25S128GSSDV2(128GB)」
【主要スペック】
JMF602コントローラーチップx2枚搭載
最大読込230MB/s 最大書込160MB/s
2.5インチ SATA 1.5/3Gbps SATAⅠ/Ⅱ
耐衝撃性能 1500G
外形寸法 約100mm×70mm×9.5mm
質量 約77g
対応OS Windows Vista/XP/2000 SP4/MacOS X
2008年12月発売
実勢価格税込37,000円前後
株式会社フォトファースト(製品情報)
http://www.photofast.co.jp/gmonv2.html
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