【COMPUTEX】冷却ジェルを充填、モジュールを強力に冷やす“液冷メモリ”「SPECTRIX D80」を見てきた

2018.06.06 18:00 更新

2018.06.06 取材

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ADATA Technology(本社:台湾)ブースにて、かねて気になっていた液冷機構を備えるDDR4メモリ「SPECTRIX D80」を発見。大幅な温度低下を実現する完全密閉型のそのシステムは、開発にあたって大変な苦労があったという。

モジュールの温度を最大10℃低下させる、スタンドアロンの密閉型液冷システム

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上部に搭載するクリアユニットは、「SPECTRIX D80」が誇る液冷システムだ。どういう構造になっているのか、早速担当者に尋ねてみた

今年4月にリリースされて大きな話題になった、ADATAのDDR4メモリ「SPECTRIX D80」。最大のトピックは、ヒートスプレッダ上部に載せた液冷システムだ。見た目にも技術的にもインパクトのある機構だが、実際にどうなっているのか。ブースの担当者が教えてくれた。

この液冷機構のユニットは完全密閉型で、内部には低沸点の非導電性冷却ジェルを充填。モジュールを分解すると、両サイドの赤いヒートスプレッダとは別に専用の熱伝導板があり、これが上部の液冷ユニットに熱を伝える仕組みになっている。

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ユニットは冷却ジェルを完全密閉させたスタンドアロンのシステムで、専用の熱伝導板がモジュールの熱を伝える仕組みになっている

もっともジェルの温度が上昇すると内部に気泡ができることから、「完全に密閉するのには大変苦労した」という。その甲斐あって、メモリの高クロック動作時には、最大10℃の温度低下が可能というから、効果は絶大だ。ちなみにADATA社内のOCテストでは、最大5,531MHz動作を達成(定格は5,000MHz)したとのこと。

なお、液冷ユニットにはプログラマブルRGB LEDが内蔵され、冷却だけでなくデコレーション効果も抜群。専用アプリケーションに加え、ASUSやMSI、GIGABYTE、ASRockなど、主要メーカーのライティング機能と同期させることができる。

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最大5,531MHzで動作するモデルも。なお、イルミネーションはADATAによる専用アプリでのカスタマイズのほか、ASUS「Aura Sync」やMSI「Mystic Light Sync」など、主要メーカー各社のライティング技術に対応している

グローバル向けにはもうじき発売が開始される。デュアルチャネルキットなど2枚一組での販売が基本ながら、メーカー担当者によれば「シングルモジュールの販売予定もある」とのこと。ここはぜひ国内展開にも期待したいところだ。

文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ADATA Technology Co., Ltd.: http://www.adata.com.tw/
COMPUTEX TAIPEI 2018 記事一覧: http://www.gdm.or.jp/computex2018/

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