【COMPUTEX】メカニカルスイッチはもう古い?スピード軸2倍速を誇る“光学スイッチ”搭載キーボードが日本上陸間近

2017.06.02 13:36 更新

2017.06.02 取材

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 今年から日本市場への本格参入を果たしているTesoro Technology(本社:台湾)ブースには、ゲーミングデバイスの注目モデルがズラリ。特に一番の目玉は、かねて投入を予告していた新境地の“光学式スイッチ”を搭載するキーボード「GRAM SE SPPECTRUM」だ。順調にいけば、年内にも国内向けに発売可能という。

アクチュエータはメカニカルスイッチを継承、デジタル接点で高速化を実現

今年から日本市場へ本格参戦している、ゲーミングデバイスのTesoroも注目アイテムを披露。こちらはブースを案内してくれた、Executive Vice PresidentのFrances Chang氏

国内市場への本格参戦を発表したプレスカンファレンスにて、最も刺激的なキーワードが「Tesoro Optical Switches」だった。ゲーミングキーボードで現在主流を占めるメカニカルスイッチは異なり、その名の通り光学式を採用。搭載モデルの「GRAM SE SPPECTRUM」はすでに製品化の最終段階で、もちろん国内向けの発売も決定している。

デジタル式スイッチ「Tesoro Optical Switches」搭載モデルとして近く登場予定の「GRAM SE SPPECTRUM」。打鍵感はそのままに大幅な高レスポンス、圧倒的な高耐久を実現した

メカニカルスイッチは金属接点が触れ合うことで入力を認識する物理的なスイッチだが、「Optical Switches」は赤外線が途切れた瞬間に入力を認識するデジタル式。そのため物理接点のメカニカルスイッチに比べ圧倒的な高レスポンスを誇り、Cherry MX Speedの2倍の応答速度を実現したという。さらに接点摩耗が存在しないことから、メカニカルスイッチ故障のほとんどを占める接点不良を克服。以前の発表会では、「1日に8時間ゲームしても3,000年使える」(担当者)と冗談めかして語られていた。

ちなみにアクチュエータは従来同様の機構が採用され、メカニカルスイッチとほぼ変わらない打鍵感が味わえる。打ち心地はメカニカル、内部のスイッチのみデジタルに変わっているというワケだ。

赤外線を用いた“デジタル接点”を採用する「Optical Switches」。アクチュエータはメカニカルそのもので、打鍵感はCherry MXによく似た感触だった
ハウジングはCherry軸によく似ているが、キーユニットの脱着に対応、ユーザーが自由に換装できる点はユニークだ。なお、LEDモジュールは基板側に実装されている

「Optical Switches」のラインナップは、タクタイルタイプの“Blue Switch”と軽快な“Red Switch”の2種類。なんとキーユニットは脱着可能で、個別の換装にも対応するという。ちなみに代理店のオウルテックによれば「キーユニット1個単位での発注にも対応できる体制を整えたい」とのこと。エリア別に異なるスイッチに付け替えるといった、ユーザー独自のカスタマイズが楽しめるかもしれない。

また、キーキャップはCherry互換形状のため、Cherry軸向けの交換用キャップが使用可能だ。

天板はアルミ製で、スイッチを直接マウントしたような流行(?)のスタイル。金メッキ&メッシュ仕様の脱着式ケーブルを採用している

キーボードの天板はアルミ製で、スイッチが天板に直接マウントされたようなフレームレスデザインを採用。防水・防塵に対応しており、「飲み物をこぼしても慌てる必要はない」という。

Nキーロールオーバーによる全キー同時押しやアンチゴースト、マクロ登録といったゲーミング機能を完備。キーボード上とソフトウェアからカスタマイズできるRGBイルミネーションも備える。

底面には、チルトスタンドとグリップを装備。現状ではフルキーボードのみの展開を予定しているが、会場でもテンキーレスモデルのリクエストが多いという。好評なら積極的に製品化を検討するとのこと

発売は9月頃を予定しており、現時点での予価は20,000~22,000円程度。日本向け仕様として、日本語配列モデルが発売(要望があれば英語配列も検討)される。

ちなみに「今年から来年にかけて、光学スイッチ搭載モデルが増えていくのでは。Tesoroとしても、まずはスイッチの普及を第一目標にしている」とは担当者の談。これから同様のスイッチをもつ、新境地のキーボードが続々登場するかもしれない。
 

パンタグラフ級に薄いメカニカルスイッチ搭載キーボードも

すぐ隣に展示されていた、参考出展の「GRAM ULP(仮称)」も要チェックなモデル。なんとこの薄さでメカニカルスイッチを搭載しているという

また、会場にはコンセプトモデルとして、独自のロープロファイルスイッチを採用した「GRAM ULP(仮称)」も持ち込まれていた。パンタグラフ式と見間違えそうな極薄デザインだが、正体は軽快なタッチをもつメカニカルスイッチ搭載モデル。海外ではロープロファイル仕様に対する熱烈な要望があるようで、現在鋭意開発中とのことだ。

見た目はほぼパンタグラフキーボード。海外で熱烈な要望があるという、ロープ仕様のメカニカルスイッチを採用している。打鍵感は、軽めで浅めといった感じ。打ち心地良好です
このコンセプトは、日本でも人気がでそう。ちなみに参考出展モデルのためか、底面はスタンドなしの超シンプル仕様だった

さすがに防水には対応しないが、「SPPECTRUM」シリーズ同様にRGBイルミネーションやマクロ登録機能を搭載。現時点で価格は未定だが、開発が順調なら年末にもグローバル発売が可能という。こちらも今後のアップデートを楽しみに待とう。

文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Tesoro Technology: http://tesorotec.com/
COMPUTEX TAIPEI 2017 記事一覧: http://www.gdm.or.jp/computex2017/

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