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左右にテンキーが付く異色キーボードや高速Agileスイッチ搭載モデルも。ユニークデバイスのTesoroが日本に本格上陸


2017年4月21日 10:00 更新 2017年4月21日エルミタ取材班
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 株式会社オウルテック(本社:神奈川県海老名市)は2017年4月20日、ゲーミングデバイスを手がけるTesoro Technology(本社:台湾)の新製品発表会を開催した。左右どちらにもテンキーが搭載できる異色モデルや、薄型の高速入力メカニカルなど、特にキーボードの意欲作が多数。新興ブランドながら野心的なデバイスを送り出す、Tesoroの今後に注目だ。


オウルテックとのタッグでTesoroが本格参入。そして新境地の光学スイッチって何だ?

「既成概念を破壊し、イノベーションを起こす」を合言葉に、多彩なゲーミングデバイスを手がけるTesoroが日本市場に本格参戦。2011年創業とまだ新しいメーカーだが、尖った仕様のユニークなデバイスを多く世に送り出している

昨年に詳細レビューをお届けした、大玉トラックボール搭載のメカニカルキーボード「Harpe TL」を覚えているだろうか。まだ2011年に設立された新興ブランドながら、尖ったデバイスを多数手がけるTesoro Technologyの製品だ。当時は日本における知名度もそれほど高くなく、一部で散発的な取り扱いがあったのみ。ところがこのほど株式会社オウルテックと国内正規代理店契約を締結、日本市場に本格参入することになった。アキバ店頭には早くも製品が入荷、販売が開始されている。

Tesoro本社から発表会のために駆けつけた、Executive Vice PresidentのFrances Chang氏 Vice PresidentのJohan Borggren氏。製品の解説セッション全般を担当した
新製品の発表だけでなく、最新のテクノロジーも解説。なんと光学式のアプローチを採用するというキーボードスイッチが発表された。来るCOMPUTEXでの搭載モデル披露を予定している

新製品発表会の会場には多数の製品が持ち込まれていたが、冒頭の解説セッションでは、興味深いテクノロジーも披露。6月に開催される「COMPUTEX 2017」にて正式発表を予定しているという、光学式のキーボードスイッチ「Tesoro Optical Switches」の概要が発表された。

ゲーミングキーボードで主流の地位を占めるのはご存知メカニカルスイッチだが、同スイッチは金属の接点が触れ合うことで入力を認識している。一方の「Optical Switches」は、赤外線が途切れた瞬間に入力を認識するという、デジタルな機構。そのため物理接点のメカニカルに比べ、レスポンスが2倍に高速化した。さらに接点摩耗が存在しないことから、「1日に8時間ゲームしても3,000年使える」(Johan氏)と謳うように、耐久性も大きく向上しているようだ。

なお、アクチュエータの機構はデジタル式ながら、打鍵感は従来のメカニカルスイッチと同様の感覚とのこと。現時点では「青軸」と「赤軸」の2種類をラインナップ。オールデジタル機構のため、上部構造の軸をユーザーが交換できるという、玄人好みなカスタマイズにも対応する。

通常のメカニカルに比べ2倍速のレスポンスを実現、耐久性も向上した。特許の取得予定はないとのことで、Johan氏は「今年後半から来年にかけて、光学スイッチ搭載モデルが他メーカーにも広まっていきそうだ」と語る

ちなみに同様の光学スイッチは、すでに3年前に中国メーカーが開発に成功しており、まったくの新技術というわけではない。しかしまだ新しい技術のためコスト面で難があり、登場当初はキーボード1台で400ドル以上もしたとか。対するTesoroは量産化により低価格化に成功、なんと130ドル程度の価格で発売されるという。

すでに製品はほぼ完成状態であり、日本市場でも搭載モデルの発売が決定済み。早ければ、8月にも製品が店頭にやってくる見込みだ。
 

スリムな高速Agileスイッチ搭載のメカニカルキーボード「GRAM SPECTRUM」

軽快かつ高速な入力を追求した、最新のメカニカルキーボード「GRAM SPECTRUM」。独自の「Agileスイッチ」を搭載したモデルだ

会場には、今週から発売が開始された多数のゲーミングデバイスが持ち込まれた。特にキーボードを得意とするTesoroのラインナップの中で、筆頭格のモデルが「GRAM SPECTRUM」。スリムボディを採用するRGBイルミネーション対応のキーボードで、最大の特徴は高速入力を特長とする独自の「Agile(アジャイル)スイッチ」だ。

CherryやKailh軸よりも、コンパクトなハウジングに収められた。プランジャーなどの機構はもとより、LEDモジュールも内蔵してこのサイズ感はスゴイ

Cherry MXに代表される一般的なメカニカルスイッチに比べ、高速入力追求のため設計を一新。ストロークが3.5mm(通常4mm)、入力を認識するアクチュエーションポイントは1.5mm(同2mm)にそれぞれショート化されており、キーキャップも薄型のタイプが採用されている。スイッチは、Cherry MX青軸よりやや軽快なタクタイルタイプの「青軸」と、Cherry MX茶軸より軽いというソフトタクタイルの「赤軸」(後日発売予定)をラインナップする。

オンボードメモリに保存される全キーを対象としたマクロ・カスタマイズ機能をはじめ、Nキーロールオーバーやアンチゴーストなど、主要なゲーミング機能はもちろん搭載。Tesoroが提供する製品はすべて現地仕様が適用されるため、レイアウトも日本語配列が採用される。市場想定売価は税抜18,800円だ。

ストロークも認識点もショート化、キーキャップも薄型タイプが採用されている
現時点で参考出展扱いだった、ホワイトのカラバリは追っかけで発売予定とのこと。ホワイトのメカニカルキーボードは少ないだけに、人気がでそうだ

 

左右どちらにもテンキーが搭載できる、ギミックが楽しい「TIZONA SPECTRUM」

ギミックの面白さでは、「TIZONA SPECTRUM」が要チェック。専用設計の脱着可能なテンキーを、左右どちら側にも接続できる

技術的な話より、ギミック面で一際注目を集めていたキーボードが、この「TIZONA SPECTRUM」。Tesoroのユニークモデルの代表格といえる「TIZONA」シリーズのRGBモデルで、別売りのテンキーパッド「TIZONA SPECTRUM NUMPAD」を左右どちら側にも接続できるという、珍しい特徴を備えている。

これにより、省スペースを優先したい場合などの状況に応じてテンキーを脱着できるほか、左側にテンキーを置きたいというニーズにも手軽に対応可能。レトロ世代のキーボードにはこの手の仕様を採用するモデルもいくつかあったところ、最近では絶滅状態だった。

「TIZONA SPECTRUM」との一体化を想定したデザインだが、もちろんUSB接続のテンキーとして単体利用が可能。専用のソフトウェアを使用し、マクロなども個別に設定できる

キースイッチは、Cherry MX互換のメカニカルスイッチであるKailh青軸を搭載。全キーを対象とした最大5プロファイルのマクロ登録機能、Nキーロールオーバー、アンチゴースト機能を備える。なお、本体とテンキーともにRGBイルミネーションに対応。なんとRGB発光のテンキーとは、それだけで貴重な存在と言える。

市場想定売価はキーボードが税抜18,800円、テンキーは税抜7,500円だ。

短めのケーブル(単体利用向けの延長ケーブルも付属)を左右に取り回し、キーボード側面のUSBポートに接続する仕様。USBポートは通常のUSBハブとしても使用できる

 

トラックボール搭載メカニカル「Harpe TL」も取り扱い予定。その他デバイスもチェックしよう

「これは絶対に売れる」というショップ担当者のラブコールにより、会場には持ち込まれなかった「Harpe TL」も国内向けに取り扱い予定という。使用感などについては、こちらのレビューを参照のこと

Tesoroはキーボード以外にも、マウスやマウスパッド、ヘッドセットなどの各種周辺機器も手広く扱っている。ここでは、上記以外の注目デバイスをまとめてチェックしておこう。

なお、以前にレビューをお届けした「Harpe TL」も現在取り扱いを検討中のようだ。ショップ担当者からも問い合わせが舞い込んでいるとのこと、年内にも店頭に登場するかもしれない。

正統派なメカニカルキーボード「EXCALIBUR SPECTRUM」。Kailh青軸搭載のRGBイルミネーション対応モデルで、市場想定売価は税抜17,800円
最大6,400dpiの光学式センサー搭載マウス「ASCALON SPECTRUM」は、プログラム可能な7ボタンを実装。想定売価は税抜6,800円 エルゴデザインに最大5,000dpiの光学式センサーを搭載した「SAGITTA SPECTRUM」は、税抜5,800円だ
左右対称デザイン採用で、89gと軽量な最大4,000dpiの光学式モデル「SHARUR SPECTRUM」。市場想定売価は税抜3,800円 高密度ファブリックのゲーミングマウスパッド「AEGIS」シリーズは、290mm幅の「X2」(税抜1,100円)と360mm幅の「X3」(税抜1,680円)をラインナップする
ゲーミングヘッドセットの新製品も用意。50mmドライバー搭載の7.1chバーチャルサラウンドモデル「OLIVANT PRO 7.1ch」は、想定売価税抜7,500円 国内発売は未定なものの、Tesoroの自信作というインイヤータイプのヘッドセット「Tuned In-ear」も発表された
初のプロダクトという、ゲーミングチェアも製品化に向け準備中。日本では発売されるのだろうか?

取材&TEXT: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Tesoro Technology
http://tesorotec.com/
株式会社オウルテック
http://www.owltech.co.jp/
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