【ギークの殿堂 Vol.025】こんな優しいスマートウォッチがあったのか!ソニーの「wena wrist」に魅せられて

2016.10.25 00:01 更新

2016.10.25 取材

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 こんなスマホやあんなタブレットをちぎっては投げ。なんと半年足らずで数十台を使い倒すという、筋金入りのスマホオタクがお気に入りの端末をアレコレ語る「ギークの殿堂」。今回ご紹介するのは、おサイフ機能も入った、ソニーのちょっとアナログなスマートウォッチ「wena wrist」だ。スタンドアローンで使える至極便利なFeliCa、そして最小限の優しいスマート機能。かじりつきだったSNSとも、ほどよい距離感で付き合えるようになりました。

どうもこんにちは、モバイルならおまかせなイオシス アキバ中央通店スタッフの太田です。マニアの視点からスマホやタブレットをご紹介していくこのコーナー、今回は私の生活をガラッと変えてくれた、ソニーのステキなスマートウォッチ「wena wrist(ウェナ リスト)」について語らせてください。・・・とその前に、実はこのコーナーが始まってから、もう1年が過ぎていたことに最近気が付きました(笑)。以前の回を読み返してみると、スマートウォッチとの付き合いもちょうどその頃から始まっていたようです。ただしコレは世に言うスマートウォッチとはまったく違う、新発想のアイテムなんですよ。

お気に入りの端末を徒然に語り続けて、気がついたらもう1年。相変わらずガジェットをちぎっては投げしている同氏、今回はまたもや一目惚れして即買いしたというソニーの「wena wrist」を紹介します。見た目は普通の腕時計と変わりないけれど・・・?

そもそもこの「wena wrist」は、昨年の秋頃にソニーの社内ベンチャーとしてクラウドファンディングに登場したのが始まりでした。リリース当初からスゴイ注目度で、目標金額の10倍以上を集めて“マネー成立”。そして今年の9月になって、ようやく一般販売が始まったんです。私もずっと気になっていたところ、某○イで実物を見て触って一目惚れ!気がついたら、この「Chronograph Premium Black」モデルを買っていました。

ちなみにコレは見た目がほとんど普通の腕時計と変わらないように見えますが、それもそのはず。ヘッドの時計部分は、シチズンが製造を手がける時計そのもの。なんとスマート機能は、ベルトのバックル部分に集約されているんです。

スマートウォッチの“スマート”たる機能は、なんとこのベルトのバックル部分に集約されている。上から見れば腕時計そのものなので、時計にしか見えないのはなるほど納得。スマホの各種通知は、LEDと振動で教えてくれるぞ
あえて機能を限定した「wena wrist」、バックル内のスマート機能に関する操作ボタンはサイドの1つきり。ただし厚みなどは通常のバックルとほぼ変わりなく、脱着にも不自由はない
リリース当初に公開された、「wena wrist」のバックル部分。このスリムな内部には、各種センサーやアンテナ、LED、バイブが詰めこまれている

スマートウォッチといえば、小型のディスプレイがついた時計型デバイスを想像しますよね。ところがこの「wena」には、そもそも画面がありません。ですからウォッチに送られてきたスマホの通知やメッセージを目で確認する、という使い方ではなく、ウォッチが振動やLEDでシンプルに着信を教えてくれる・・・という風に通知機能の性格が変わっているんです。

そして各種通知はアプリで7色にLEDカラーの色分けができるので、電話が着信したら赤、LINEのメッセージが届いたら緑・・・といった具合に、点灯するカラーを好みで設定できます。普通のウォッチの場合は通知がくる度に画面を確認して、見た以上は中身を読んで・・・とやってしまいますが、コレなら優先度に応じてスルーできるんです。以前よりウォッチやスマホにかじりつくことがなくなりまして、いかに自分がSNS依存だったかを教えてもらうことになりました(笑)。

画面もないのに、いったいどうやって通知を把握するのか。その答えは、連動する専用アプリにアリ。七色のLEDカラーに各種通知を割り当て、通知を視覚化。チラ見して重要度を把握し、後でいいならスルーしてしまえる。もう画面にかじりつかなくていいのです

逃さず通知してソフトに知らせる、といった通知機能ですが、「wena」の持っている機能はこれだけじゃありません。なんとこのバンドには「FeliCa」が内蔵されていまして、おサイフケータイ機能が使えるんです!具体的には、電子マネーでも大きなシェアをもっているiDやEdyが使えまして、日用品の購入やカフェでの決済は基本腕だけでOK。会計の際にレジでドヤッと腕を差し出して店員さんを驚かせるという、ちょっと気持ち悪いパフォーマンスがマイブームになっています(笑)。

ちなみにこうした電子マネー機能は、ドコモが「おサイフケータイジャケット」向けに出した「おサイフリンク」という別アプリを使います。これがなんとiOSのみの対応なんですけど、一度iOS端末で設定だけ済ませてしまえばAndroidユーザーも問題なし。そもそもFeliCaチップは「wena」側に内蔵されているワケですから、よくあるBluetoothペアリングも不要です。設定後は完全にスタンドアローンで決済できるので、手ぶらで出かけても買い物や食事ができる!なんともステキなことじゃありませんか。

さらなるメイン機能として挙げられる、FeliCaによるおサイフケータイ機能。チップをバックル内部に内蔵しているため、設定後は決済にスマホ不要。「wena」さえあれば、手ぶらで買い物だってできる
おサイフケータイ機能は、大きなシェアをもつiDやEdyに対応。バックルの裏面には、Edyや技適マークが入っている。なお、これら電子マネーの設定には、ドコモの「おサイフリンク」アプリを使用する
さらに簡易的ながら、活動量計の機能も搭載。心拍センサーなどは非搭載だが、消費カロリーや歩数などのログをとることができる
さすが“ほぼ腕時計”だけあって、バッテリーライフは圧倒的。スマート機能が詰まったバックル部分でも、かなりの期間で充電不要。シチズンの腕時計そのものである時計部分は、言わずもがなだ

そしてスマートウォッチで気になる要素の一つであるバッテリー、これが実に素晴らしい。基本的にバッテリーを消耗するのはバンドのバックル部分だけなので、8日に1度充電すれば間に合います。なんと1ヶ月にたった4回充電するだけでいいんです。時計の方はシチズン時計そのものとあって、普通のクォーツ時計同様に年単位で電池交換不要。多くの人が求める、ウォッチの電池持ちの理想形だと思います。

正直コレをスマートウォッチと呼んでいいのかな?という向きもあるかもしれません。ただし個人的には、ソフトな通知機能にFeliCaのおサイフケータイ機能(プラスで活動量計機能も)と、あえて機能を限定した「wena wrist」の使い勝手がサイコーにフィットしました。さらにSuicaに対応してくれたり、ほかの時計にくっつけられるようになったりすれば、とんでもない旋風を巻き起こすんじゃないか。期待は尽きませんね。

文: GDM編集部 絵踏 一
イオシス アキバ中央通店: http://www.gdm.or.jp/shop/iosys-chuou/

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