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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.30 「SATA 3時代の幕開け」 6Gbps対応SATAケーブル転送速度比較テストをやってみた
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「CrystalDiskMark 2.2」による6Gbpsケーブル対決

 今回、転送速度を確認するベンチマークソフトは例によって「CrystalDiskMark 2.2」を用いた。テスト方法はOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のハードディスクは別途用意し、マザーボード上のSATAポートに接続。転送速度をチェックするSSDやハードディスクは「PCIE GEN2 SATA6G」に接続し、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定を行っている。なおテスト環境は以下の通り。

テスト機材

 それでは、まず6Gbps対応ケーブルの結果を一気に見ていくことにしよう。


ケーブル別「CrystalDiskMark 2.2」ベンチマーク結果

CrystalDiskMark 2.2 【1000MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
純正ケーブル      
純正ケーブル
     

CrystalDiskMark 2.2 【500MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
純正ケーブル      
純正ケーブル
     

CrystalDiskMark 2.2 【100MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
純正ケーブル      
純正ケーブル
     

CrystalDiskMark 2.2 【50MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
純正ケーブル      
純正ケーブル
     

 テスト結果を見てもらえば分かる通り、ケーブル毎の違いはないと言っていいだろう。ディスク系のベンチマークの常として、数値にある程度ばらつきがあるものの、誤差の範囲内だ。
 今回のテストではシールド処理が施されたノイズ低減ケーブルの優位さは全く感じられなかった。逆にシールドタイプのケーブルではコネクタサイズが大きく、ケーブル自体も固くなるため、ケース内部での取り回しがしにくい等デメリットの方が大きい。ある程度は予想していたものの、SATA 3.0(6Gbps)に対応していればマザーボードやインターフェイスカード付属のもので十分にスピードが出る事が分かった。


「CrystalDiskMark 2.2」による3Gbpsケーブルテスト

 次にSATA 2.0(3Gbps)対応のケーブルでもテストを行ってみた。SATA 2.0(3Gbps)対応のケーブルでもSATA 3.0(6Gbps)対応機器が問題なく動作するのか、動作する場合には転送速度に違いが出るかを確認してみたい。

ValueWave「SATA-R60」によるテスト
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
50MB
100MB
500MB
1000MB
親和産業「SS-SASC-SS05」によるテスト
SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05
50MB
100MB
500MB
1000MB

エラー
残念無念
  SATA 2.0(3Gbps)ケーブルテストでは思いも寄らぬトラブルに遭遇した。
 というのも、ValueWave「SATA-R60」は問題なく動作し、転送速度も6Gbps対応のケーブルと変わりが無い。ただし親和産業「SS-SASC-SS05」はOSの起動途中でフリーズしたり、CrystalDiskMark2.2を実行している途中でSSDを認識しなくなる等、正常に動作せず、結局ベンチマークが完走できない。念のためSATA 3.0(6Gbps)のハードディスク「WD1002FAEX」でも確認をしてみたが、同様の結果となった。

 原因を究明するため本ケーブルを使ってマザーボードのSATA 2.0(3Gbps)対応スロットに「CTFDDAC128MAG-1G1」を接続したところ転送速度はSATA 2.0(3Gbps)接続時のスピードへと落ちたものの動作には問題がなかった。次にSATA 2.0(3Gbps)対応のハードディスク「ST3500418AS」を本ケーブルで「PCIE GEN2 SATA6G」に接続したところこちらも動作に問題はなかった。

SATA 2.0(3Gbps)接続時における親和産業「SS-SASC-SS05」テスト
SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05 SS-SASC-SS05
50MB
100MB
500MB
1000MB

 今回は時間の関係で他のSATA 3.0(6Gbps)インターフェイスでの確認ができなかったが、この結果から「SS-SASC-SS05」はSATA 3.0(6Gbps)の帯域幅での利用に問題があるのかもしれないことが推測される。この件に関しては今後SATA 3.0(6Gbps)対応の製品を入手した際に「追試」を行う予定だ。


WesternDigitalの6Gbps対応HDD「WD1002FAEX」テスト

 今回はWesternDigital製のSATA 3.0(6Gbps)対応ハードディスク「WD1002FAEX」も用意できたため、同様のテストを行ってみることにした。
 「WD1002FAEX」はSATA 3.0(6Gbps)に対応し、回転数7200rpm、キャッシュ容量が64MBのモデルだ。一応、SATA 3.0(6Gbps)対応となっているが、実際の所、ハードディスクの転送速度はSATA 2.0(3Gbps)の上限である300MB/sにも達しておらず、現状ではあまり意味はないはずだ。それを踏まえつつ、敢えてどのような結果になるかを見て行きたい。

WD WD

CrystalDiskMark 2.2 【1000MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
ASUS SATA3-PRO    
純正ケーブル
SATA3-PRO
(SATA 3Gbps)
   

CrystalDiskMark 2.2 【500MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
ASUS SATA3-PRO    
純正ケーブル
SATA3-PRO
(SATA 3Gbps)
   

CrystalDiskMark 2.2 【100MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
ASUS SATA3-PRO    
純正ケーブル
SATA3-PRO
(SATA 3Gbps)
   

CrystalDiskMark 2.2 【50MB】
SAT-3005HG SAT-3005BL SS-SAFC-SS05K SATA3-R60
SAT-3005HG
SAT-3005BL
SS-SAFC-SS05K
SATA3-R60
ASUS SATA3-PRO    
純正ケーブル
SATA3-PRO
(SATA 3Gbps)
   

 「WD1002FAEX」の結果でもケーブルによって有意な差は出なかったが、唯一テスト結果で注目すべきは50MBのシーケンシャルリードの数値で、今回チェックしたすべてのケーブルにおいて350MB/sを超える結果となっている。
 当初テストに失敗しているのかと思い、何度か繰り返しテストしてみたが結果は変わらなかった。おそらくこれは、「WD1002FAEX」には64MBと大容量のキャッシュが搭載されており、CrystalDiskMark2.2の50MBのテストではすべてキャッシュへアクセスしているためだと思われる。
 このことから、ディスクキャッシュ内のデータにアクセスする場合には、6Gbpsの転送速度は無駄にならず、その効果を十分に発揮できることがわかる。


「総評」 SATA 3.0(6Gbps)はまだ始まったばかり。

 ここまでSATA 3.0/2.0対応のケーブルを使って転送速度テストを行った。まず既存のSATA 2.0(3Gbps)のケーブルについてだが、正常に動作してしまえば転送速度に差は無かった。しかし、今回のテストでは相性と思われる症状が確認できたため、できれば“念のため”SATA 3.0(6Gbps)のケーブルを用意した方が良いだろう。その点は結果的に製品の存在意義は確認できた

 またSATA 3.0(6Gbps)対応のケーブルだが、ケーブル形状やノイズ低減機構の有無で転送速度に違いは出なかった。今後、より高速なSSDが販売され、ケーブルに対する要求がさらにシビアになれば結果が違ってくるのかもしれないが、現状ではケーブルの硬さやコネクタ形状などを考慮して使い易いケーブルを利用するというスタンスで問題ないだろう。

 今後市場にはSATA 6GbpsインターフェイスSSDが増える事になるが、機会ある毎に対応ケーブルを中心としたテストを継続して行おうと考えている。回を重ねる毎にSATA 3.0(6Gbps)対応ケーブル個別の性能差が見えてれば良いのだが。ひとまずそれに期待したい。
 
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