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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.43 - 新興メーカー Mach Xtremeが、メモリ市場に参入したその本気度とは。
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新興メーカー Mach Xtremeが、
メモリ市場に参入したその本気度とは。


2010年6月1日 4:25 TEXT:GDM 池西 樹
 某パーツメーカー出身者で構成されたMach Xtreme Technology(以下:Mach Xtreme)社。国内ではSSDメーカーのイメージが強い同社だが、先日当サイトでもお伝えした通り、デスクトップPC用DDR3メモリの国内市場参入を果たし、あっという間にラインナップが充実されている。
 そこで今回は日本総代理店の株式会社ソリッドマイクロの協力により、そのラインナップ全種類のサンプルを借り受け、現在リリースされているモデルを総ざらえで見ていこうと思う。


どうやら本気なMach Xtremeのメモリ市場参入

 今年1月に設立された新興メーカーMach Xtremeは、3月に国内初のSandForce製SF1200を搭載したSSD
「MXSSD2MDS」シリーズを発売し、その後も相次ぐSSD発表など積極的なマーケティング活動が続けられている。
 そんな同社のもう1つの主力製品であるメモリがついに国内向け市場にリリースされた。もともとFlashを始めとするメモリ関連製品を主力商材とする同社だけに、デスクトップメモリ市場参入は別段驚くべき事ではない。Mach Xtreme側からすれば、スケジュール通りのようだが、このほどリリースされたDDR3メモリシリーズは、最高2300MHz動作のモデルから1333MHz動作のモデルまで、合計7シリーズ13モデルを一挙にラインナップ。もうそろそろ“新興メーカー”という形容が似合わなくなってくるほどの破竹の勢いはどうやら留まる気配が無い。
 今回はそんなMach Xtremeの“気合がわかる”ラインナップをシリーズ毎にチェックしていくことにしよう。


「ARMORX DDR3 long dimm」シリーズ

ARMORX DDR3 long dimm
ARMORX DDR3 long dimm
http://www.solidmicro.co.jp/MX/armorx.html

 今回発表された最上位モデルである「ARMORX DDR3 long dimm」シリーズは、最大2300MHzという高クロックを実現したハイエンド向けのオーバークロックメモリ。
 独自形状の大型ヒートスプレッダに、銅製のヒートパイプで接続されたヒートシンクを搭載し、高クロック動作による発熱を効率良く冷却することができる。

Mach Memory Mach Memory
ヒートスプレッダには銅製のヒートパイプによってヒートシンクが接続されており、高クロック動作のメモリを効率良く冷却することができる

 また2種類のモデルが用意されており、最上位モデルの「MXD3AX23004GK」はDDR3 PC3-18400規格で動作クロック2300MHzを実現し、CASレイテンシ8-11-8-28 2N。下位モデルの「MXD3AX22004GK」はDDR3 PC3-17600規格で動作クロック2200MHz、CASレイテンシ7-10-10-28 2Nとなっている。
 いずれも、容量4GB(2GB×2枚組)のデュアルチャンネルキットで、設定電圧は1.65Vとなり、XMP (Intel eXtreme Memory Profile)に対応する。



「ARMOR DDR3 long dimm」シリーズ

「ARMOR DDR3 long dimm」シリーズ
ARMOR DDR3 long dimm
http://www.solidmicro.co.jp/MX/armor.html

 ハイエンドモデルとなる「ARMOR DDR3 long dimm」シリーズには動作クロック2133MHzの高クロックモデルと、動作クロック1600MHzながら8-8-8-24という低レイテンシを実現した2モデルが用意されている。
 モジュール本体にはアルミ製のフィンが付属する特徴的なヒートスプレッダを搭載し、メモリの発熱を効率良く冷却することが出来るようになっている。
 「MXD3AR21334GK」は、DDR3 PC3-17000規格で動作クロックは2133MHz、CASレイテンシは9-11-9-27 2N。また、「MXD3AR16004GK」はDDR3 PC3-12800規格で動作クロックは1600MHz、CASレイテンシは8-8-8-24となっている。
 いずれのモデルも容量4GB(2GB×2枚組)のデュアルチャンネルキットで、設定電圧は1.65V、XMP に対応する。



「BLACK DIAMOND DDR3 long dimm」シリーズ

BLACK DIAMOND DDR3 long dimm
http://www.solidmicro.co.jp/MX/bd.html
BLACK DIAMOND DDR3 Triple Channel
http://www.solidmicro.co.jp/MX/bd3.html

 日本製のアルミ素材を採用したブラックダイヤモンドカラーのヒートスプレッダを搭載し、メモリの放熱を高めた
「BLACK DIAMOND DDR3 long dimm」シリーズ
 容量4GB(2GB×2枚組)、デュアルチャンネルに対応した
「MXD3B20004GK」と容量6GB(2GBx3枚組)、トリプルチャネルに対応した「MXD3B20006GT」の2種類がラインナップされている。
 いずれのモデルもDDR3 PC3-16000規格となり、動作クロックは2000MHz、CASレイテンシは9-9-9-27。また設定電圧は1.65Vで、XMP にも対応する。



「COPPER DDR3 long dimm」シリーズ

COPPER DDR3 long dimm
COPPER DDR3 long dimm
http://www.solidmicro.co.jp/MX/copper.html

 ゴールドカラーのアルミ製ヒートスプレッダを搭載する「COPPER DDR3 long dimm」シリーズは、メインストリーム向けの製品で3種類がラインナップされている。
 「MXD3C16004GK」は、DDR3 PC3-12800規格で動作クロックは1600MHz、CASレイテンシは9-9-9-27で容量は4GB(2GB×2枚組)。設定電圧は1.65Vとなり、XMP に対応する。
 「MXD3C13334GK」「MXD3C13338GK」の2種は、いずれもDDR3 PC3-10666規格で動作電圧1333MHz、CASレイテンシは9で設定電圧はDDR3の通常電圧の1.5V。容量は前者が4GB(2GB×2枚)、後者は8GB(4GB×2枚)の大容量を実現している。



「PLATINUM DDR3 long dimm」シリーズ

PLATINUM DDR3 long dimm
PLATINUM DDR3 long dimm

  プラチナカラーのアルミ製ヒートスプレッダを搭載する「PLATINUM DDR3 long dimm」シリーズは、デュアルチャネル対応製品2種類、トリプルチャネル対応製品2種類の計4種類がラインナップされている。
 DDR3 PC3-12800規格に対応した動作クロック1600MHzには、容量4GB(2GB×2枚組)、デュアルチャンネルに対応する「MXD3P16004GK」と容量6GB(2GBx3枚組)、トリプルチャネルに対応する「MXD3P16006GT」が用意されている。いずれもCASレイテンシは8-8-8-24で動作電圧は1.65V、XMP にも対応する。

 さらに、DDR3 PC3-10666規格に対応した動作クロック1333MHzの製品も容量4GB(2GB×2枚組)、デュアルチャンネルに対応する「MXD3P13334GK」と容量6GB(2GBx3枚組)、トリプルチャネルに対応する「MXD3P13336GT」が用意されている。こちらの動作電圧は1.5Vながら、CASレイテンシが8と低くなっており、XMPに対応する。



Mach Xtremeに聞いてみた
「あらゆるPCシステムに合うDDR3メモリを用意した。」

 そもそもMach Xtremeという会社を日本市場に初めて紹介したのは何を隠そうエルミタだった。
きっかけはマーケティング担当からの直接のコンタクトだったが、当時無名とも言えるMach Xtremeがここまで知られるようになったのは、早々に日本総代理店としてソリッドマイクロ社が付いた事によるもので、両社の息の合った企業活動により、今後もより一層拡大して行くに違いない。

 さて、ここでは会社創立半年になろうとしているMach Xtremeのグローバル・マーケティング・マネージャーに先頃着任した、Tomasz Swatowski氏にコメントを寄せて頂いた。業界関係者であれば、彼の名前を聞いてピンと来た方もあるだろう。そう、某メーカーを先頃退社したあのTomasz氏、その人である。

Tomasz Swatowski氏から日本市場へのコメント

「Mach Xtremeは、優れた製品を取り揃えるアグレッシブなブランドです。そして良きパートナーであるソリッドマイクロ社の協力により、PC DIY市場に高性能なメモリモジュールと、発展目覚ましいSolidStateDrive(SSD)を日本のユーザーにお届けできるまでに至りました。

 最新のテクノロジーを提供する我々の能力と、ソリッドマイクロ社の流通ネットワークにより、これからもエキサイティングな製品をご紹介できる事でしょう。

 今回紹介したDDR3メモリは、ゲーマーをはじめ、オーバークロッカーにわたる広範囲な用途に適合するように開発・製造されました。特にオーバークロック用途では、一貫した安定性を確保できる事で高いスコアをたたき出すことができるでしょう。

 すべてのDDR3メモリキットは、Mach Xtremeで100%ハンドテストを実施し、魅力的な価格と高い品質が保証されています。私たちはMach Xtremeブランドのラインナップの中で、PCシステムが求める製品を必ず発見する事ができると信じています」


総評 底力のあるMach Xtremeの今後に注目しよう

 オーバークロックというとCPUやマザーボードにスポットが当たることが多いが、一定以上のクロックを実現するためにはメモリの性能が非常に重要になる。その点、今回紹介したMach Xtremeのメモリは高クロック製品から低レイテンシ製品まで幅広いラインナップが用意されており、自分にあったメモリを選択することが出来るだろう。
 さらにオーバークロックメモリは全製品XMPに対応しているため、対応するマザーボードなら自動的に電圧やレイテンシを設定してくれる。

 また同社の製品は品質にも配慮されており、全品検査を行ってから出荷されている。さらにソリッドマイクロ社が国内総代理店となっているため、海外メーカーながら国内でのサポートと5年間の長期保証を受けることができる。そのため、オーバークロックをしないユーザーにも安心しておすすめ出来る製品となっている。


 執筆時点、国内で入手できるMach Xtremeブランドのデスクトップ用DDR3メモリ全ラインナップを紹介してきたが、DDR3だけでなく、DDR2やSO-DIMMにも食指を伸ばし、いつの間にかメモリを語るには外せないメーカーになる可能性が十分に備わっている。そろそろ本当に新興メーカーという呼び方は止めるタイミングなのかもしれない。今後の動きに注目しよう。

機材協力:株式会社ソリッドマイクロ
協力:Mach Xtreme Technology
 
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