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 Home > エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.9 Antec「KUHLER-FLOW」検証
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エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.9
Antec 「KUHLER-FLOW」検証
2010年7月26日 4:15
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
 
Antec CPUクーラー3部作、いよいよ完結

KUHLER-FLOW
編集部に長期滞在したAntec 3兄弟。別れを惜しむ3ショット(?)

 第9回エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編は、“Antec CPUクーラー3部作”の完結編、「KUHLER-FLOW」を検証する。
 PCケースや電源ユニットが色濃いAntecが、満を持して本格参入を果たした「KUHLERシリーズ」。この激戦カテゴリへの挑戦は非常に険しく、スマッシュヒットを飛ばすのはまさに至難の業。これほどのブランド力を持つAntecでさえ、市場に認知されるまでには時間が掛かるだろう。
 しかし、いつしか既存メーカーを脅かす存在になる可能性は十分に秘めており、これ以降も間髪入れず新製品を投入してもらいたいと願うばかりだ。
 いきなり締めのようなスタートとなってしまったが、これまで同様、まずは「KUHLER-FLOW」のディテールから見て行きたい。

KUHLER-FLOW

 「KUHLER-FLOW」は120mmファンを搭載するサイドフロータイプのユニバーサル対応CPUクーラーで、前回採り上げた「KUHLER-SHELF」のトップフロー用に曲げられたヒートパイプを、サイドフロー用に曲げ直したような印象だ。「KUHLER-BOX」も同じサイドフローだが、「KUHLER-FLOW」はヒートシンク全体が細身で、120mmファンの搭載方法もオーソドックスなスタイルが採用されている。


「KUHLER-FLOW」外観をチェックしてみる。

 次に「KUHLER-SHELF」の外観からチェックしてゆこう。


KUHLER-FLOW KUHLER-FLOW
実測値150×130×230mmのパッケージ。「KUHLERシリーズ」では最も背が高い ベース部の厚さは実測値で20mm。いわゆる鏡面仕上げではないが、極めてフラットな研磨が見て取れる
KUHLER-FLOW KUHLER-FLOW
トップフローモデル「KUHLER-SHELF」同様ヒートパイプはφ6mm×7本。上段3本、下段4本が互い違いにレイアウトされ、放熱フィンに均等に熱を拡散される工夫がなされている。放熱フィン枚数は55枚
KUHLER-FLOW KUHLER-FLOW
120mmファンとカバーを外してみたところ。これらはヒートシンクに上下2カ所のネジで留められていた。この姿にされるともはやモデル名を言い当てる事は困難



やはり悩ましい取り付け方法

 共通の取り付け方法を採用するAntec CPUクーラー3兄弟。第1弾から苦言を呈した部分だが、「KUHLER-FLOW」では新たな壁にぶち当たる事になった。
 純粋に「KUHLER-FLOW」が悪いという事ではないが、汎用性の面ではマイナスと言える部分なので指摘しておきたい。
 というのも4カ所のバネネジで、I/O側上面のネジが、VRMのヒートシンクが邪魔をしてしまうのだ。つまんでねじ込む事ができない。張り出したヒートシンク下のスペースも狭く、両手の人差し指でどうにかつまむことでネジ穴に掛けた後、同梱の工具で締め付けを行った。これだけで作業時間は10分程度を要するのは少々問題。一度取り付けてしまえばそうそう取り外す事は無いため、我慢も必要と言いたいが、次なるモデルでは是非改善して頂きたいところ。

KUHLER-FLOW マザーボードのヒートシンクが悪いと言われればそれまでだが、このネジ1本を付けるのに10分以上を要した



室温30℃超環境でのIntelリテールクーラー温度再計測

 「KUHLER-FLOW」のテスト結果をご紹介する前に、本稿が基準とする「Intel Core i5-750同梱リテールクーラー」の再テストを実施した。
 これまで室内温度18℃環境(2月8日)、22℃環境(6月8日計測)の計2回計測を行っているが、ここ数日の猛暑により、室内温度は一気に30℃をオーバーし、参考にならない状態となってしまったためだ。
 なお今回はストレスツール「OCCT 3.1.0」 CPU1の温度変化グラフも掲載しているので、参考にして頂ければと思う。


  アイドル時 高負荷時
2月8日計測時(18℃) 31℃(1082rpm) 65℃(2157rpm)
6月8日計測時(22℃) 35℃(1233rpm) 72℃(2699rpm)
7月23日計測時(31.5℃) 44℃(1815rpm) 74℃(2778rpm)

 基準となるリテールクーラーに紙幅を割く事は避けるが、今回の計測でアイドル時のCPU温度が2月計測時に比べ、回転数がアップしたにも関わらず13℃も上昇している点は気になる。PWM可変の最低回転設定に依存するものと思われるが、これだけでは判断が難しい。機会があればまたリテールクーラーの“謎”に迫りたいと思う次第だ。
 なお「OCCT 3.1.0」 CPU1は4スレッド中のひとつを抽出したに過ぎず、今回の結果は従来通り5回計測の平均値を採用している。グラフとの数字に若干の相違が出ているのはそのためだ。

 次は「KUHLER-FLOW」の性能テストを行う。さらにトップフロー「KUHLER-SHELF」を再登場させ、同一ヒートシンク・エアフロー方向違いでの比較を行ってみた。そこには意外にも、これまでの概念を覆す結果が待ち受けていた。

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KUHLER-FLOW
・サイズ:90(奥行)×120(幅)×155(高さ)mm
※ヒートパイプの突起部分を高さに含まれています
・ヒートパイプ材質:銅
・φ6mmm×7本
・ベース素材:アルミニウム
・フィン素材:アルミニウム
・定格電圧:12V
・ファンコネクタ:4ピン
・ファンサイズ:120mm
・ファン回転数:1000-2200rpm
・ファン機能:PWM制御
・RHOS:適合
・対応ソケット:Intel LGA775/1366/1156
AMD Socket AM2/AM2+/AM3
・重量:680g
・保証2年間
・付属品:Intel LGA1366マウンティングキット、Intel LGA1156マウンティングキット、Intel LGA775マウンティングキット、AMD Socket AM2/AM2+/AM3マウンティングキット、ミニレンチ、リテンションマウント、CPUグリス
・市場想定売価税込4,500円前後
・発売日:2010年6月26日
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