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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.61 GIGAZONEブランドPCケースをいじりたおす
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エアフローレイアウトをチェックする

 売価1万円台後半から2万円超のPCケースでは、必ずといって良いほど高エアフローがウリになっている。論理的に考えるならばファン搭載箇所が多いほど、PCケース内の熱籠もりが解消されると言えるが、「GZ-X1SPD-100」では至ってシンプルにフロント吸気とリア排気に120mmファンが各1基ずつ搭載されている。

フロントパネル前面には一切通気孔が無い。その代わりにフロント120mmファンの吸気用に側面部スリットが用意されている

ケース全体へ外気を送り込む役割と、熱源のひとつとなるHDDの冷却を担うフロント120mmファン。固定方法はテーパーネジが使用されており、シャーシフロント部からネジを緩めることで着脱が可能
フロントシャーシからファン搭載部を見ると、120mmだけでなく90/80mmファン搭載用穴も用意されている事が分かる 電源ユニットトップレイアウトを採用するBASICケースだけに、トップ角部の90度L字スペースはリア排気120mmファンのみの搭載となる
ファンの型番は「DF1202512RFLN」(DC12V 0.16A)の3pinコネクタ仕様で、詳細スペックは開示されていない ここでも合理的な部分を発見。フロントとリアファンはケーブルが途中で1本にまとめられており、3pinコネクタ1つで両者に給電する
前後ファンを取り外してみる。半ば無理矢理2又にされたケーブルの様子がよく分かる サイドパネルにはCPUクーラー部に位置するパッシブダクト、その下には拡張カード部に当たる通気孔が用意されている

■最近めっきり減った“パッシブダクト”の是非

 今回取り上げた「GZ-X1SPD-100」および「GZ-X5BPD-493」は、いずれもサイドパネルにパッシブダクトが装着されている。ところでこのパッシブダクトだが、最近のPCケースには非装着モデルが目立つ。一時期はどんなPCケースにも装着されていたが、なぜ採用モデルがこうも減ってしまったのだろうか。
 その答えはサイドフロー型CPUクーラーが主流になったからだ。そもそもパッシブダクトは、リテールクーラーのトップフロー型にマッチしたギミックで、CPUクーラー搭載ファンから直線上にパッシブダクトを装着する事で、その負圧状態を利用し、ファンレス状態(パッシブ)の筒からフレッシュな外気を取り入れる事ができる仕組み。とかく自作PCは流行が移り変わるため、パッシブダクトはその存在意義が薄れつつあるが、トップフロー型CPUクーラーを搭載する場合には、その恩恵を少なからず受ける事は理論上できるだろう。

■標準搭載ファンのスペックは?

DF1202512RFLN
 「GZ-X1SPD-100」にはフロント吸気とリア排気それぞれ120mmが各1基が標準で搭載されている。昔のPCケース標準ファンはオマケ的なイメージが強く、特に静音ブームが起こった頃からは“買ってすぐに付け替える”アイテムと見られがちだった。PCケースのおかげで汎用ファンが売れまくった時期もあったが、それも今となっては昔話。静音が基本である事をメーカーも熟知しており、現在販売されているPCケース標準のファンは換装する必要が無いほど初めから静かなモデルが搭載されている。「GZ-X1SPD-100」標準ファンを実際に回してみたところ、十分静音ファンと言えるレベルのもので、わざわざ付け替える理由は見当たらない。
 ところでこの標準ファンだが、なぜか詳細スペックが公開されていない。そこで型番の「DF1202512RFLN」を検索すると、某メーカーの某モデルに搭載されている120mmファンと同一型番である事が分かった。それによると、どうやらスペックは950rpm/18dBAであるらしい。
 そもそもメーカーが違うため、それを丸写しするのも気が引ける上、「GZ-X1SPD-100」は2個のファンを1本のケーブルにまとめ、1つのコネクタで給電するという特殊な方法が採用されており、パルスは拾えない。そこでデジタル回転計を使い、実際に回転数を計測したところ1057rprmだった。±10%とすれば許容範囲になるため、恐らくは某メーカーの某モデルと同じ製品だと思われる。いずれにせよ静かに回り、それなりの風量もある。



価格改定で圧倒的コストパフォーマンスの「GE-N500A-C2」

 「GZ-X1SPD-100」の電源ユニットはオプション扱い。せっかくの実売価格5,000円前後のPCケースだけに、電源ユニットもお手頃なものをチョイスしたい。ただしPCケースと違い、電源ユニットはあまりにも安価な製品を選ぶと、“安物買いの銭失い”という目に遭う確率が非常に高くなってしまう。大切な構成部品に電源供給を行う第二の心臓部にトラブルが発生すると、接続しているパーツにダメージを与える可能性も否定できない。
 そこで最適だったのが、同じくGIGAZONE(GIGABYTE)からリリースされている「GE-N500A-C2」だ。発売当初(2010年7月)は税込5,980円前後だったこのモデルは、早々に価格改定を実施し(改訂実施日2010年9月16日)、現在は税込3,980円前後で入手ができる。
 とは言うもののただの安価な電源ユニットではなく、なんと80PLUSスタンダード認証を取得したお墨付きモデル。個人的には随分と思い切った値付けだなと思うワケだが、GIGAZONEブランドのPCケースは低価格のモデルが多く、その価格だけのバランスから言えば妥当なラインと言えるだろう。ユーザーの目はレベルが高いため、安価でも高品質でなければもはや勝負はできない。つまりこんな事ができるのは大量に販売できるチャンネルを持つ大手メーカーならでは。もはや新規参入メーカーは諦めてもらうしかない。

GE-N500A-C2
価格改定がなされ、市場想定売価が税込3,980円前後となった80PLUSスタンダード認証の500W電源ユニット「GE-N500A-C2」。パッケージは英語版グローバル仕様だが全く問題は無い。ちなみにパッケージサイズは実測値で235×175×100mm
GE-N500A-C2
ケーブルはオール直出しタイプ。さすがにこの価格で着脱式を望んではいけない。筐体はブラックで、外見上とても3,000円台の電源ユニットには見えない。なお搭載ファンは120mm口径で、電源内部の温度や負荷状況に連動して可変するオートスピードコントロール機能を備える
ATX12V Ver.2.2準拠。+12Vは2系統18A+18Aで、トータル432Wというスペック

型番
GE-N500A-C2
出力
500W
規格
ATX12V v2.2 準拠
搭載ファン
オートスピードコントロール機能を備えた120mmファン
保護回路
過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)、 過負荷保護(OPP)、
低電圧保護(UVP)、ショート回路保護(SCP)
安全性許認可
CE、CB、TUV、CUL、FCC、BSMI、CCC
サイズ
150(幅)×140(奥行)×86(高)mm
重量
1.89kg
80PLUS
STANDARD
PFC
アクティブPFC
RoHS
準拠
保証
2年間



標準搭載ファンを換装してドレスアップを試みる

 “ツルシ”で使うもよしながら、前後ファンを換装してみる事にしよう。
今回用意したのは、ENERMAXから今年6月にリリースされた「APOLLISH VEGASシリーズ」「UCAPV12A-BL」。7モードの点灯切り替えに対応する「APOLLISH Light」を搭載し、7つの発光パターンが楽しめる。さらに付属のボリューム式ファンコントローラーで800〜2000rpm(min 16dBA/33.26〜84.59CFM)間で任意回転数制御ができるという、非常に美しい120mm汎用ファンだ。

さしずめ“美しすぎるファン”「UCAPV12A-BL」。ファンフレームの内側にAPOLLISH Light18個を搭載し、消灯を含む全7つのモードで発光する。ファン全体に光沢感のあるスパッタリング塗装が施され、発光せずとも非常に美しい
フロントシャーシからファン搭載部を見ると、120mmだけでなく90/80mmファン搭載用穴も用意されている事が分かる
ファン振動防止用アイソレータでファンを固定。ちなみにサイドパネルとアイソレーターが僅かながら干渉してしまったがご愛敬。ちょっとずらせばOK
フロントファンも「UCAPV12A-BL」に換装。シルバーの内部にブルーのファンは綺麗だが、
「UCAPV12A-BL」に換装をしてみたところ。シルバー地に美しいブルーファンは見た目もクール。回転数も最大2000rpmまでUpできるので、ケース内エアフローがより向上する事は間違いない

■バリュークラスPCケースのドレスアップ

 少々脱線し、個人的に気になっていたENERMAXの「APOLLISH VEGASシリーズ」にファンを換装してみたが、噂通り非常に美しい発光ファンだった。本稿はPCケースが主役なので詳細は割愛するが、実際に電源を入れたところフロントパネルが塞がれた状態の「GZ-X1SPD-100」では側面スリットから漏れ光るブルーが僅かに楽しめるが、リア部からは煌々とした光がハッキリと確認できる。せっかくの発光パターンの出る幕は無いが、チープな印象は無く、かえってPCケースをクールに演出してくれる。
 構成パーツを予算内での足し算だけで組み込んで行く事はあまりおもしろくないが、バリュークラスのPCケースなら少々の贅沢をしても良いのではないかと思ってしまう。装備品に付け入る隙のないフル装備モデルも良いが、好みの仕様に作り上げて行く事こそ自作の面白さと言えるだろう。このクラスのPCケースは、積極的にカスタマイズして遊びたいものだ。

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GZ-X5BPD-493
GZ-X5BPD-493
・外形寸法 W185×D480×H410mm
・素材 SECC + プラスチック
・重量 約6.2kg
・5.25インチ×4
・3.5インチベイ×2
・3.5インチシャドウベイ×5
・拡張スロット×7
・電源 500W標準搭載
・対応 ATX/MicroATX
・I/O USB2.0×2/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)×1
・ファン リア120mm×1、フロント120mm×1
・実勢価格税込7,500円前後
・発売日:2010年7月3日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
GZ-X1BPD-100
・外形寸法 W185×D480×H410mm
・素材 SECC + プラスチック
・重量 約5kg
・5.25インチ×4
・3.5インチベイ×2
・3.5インチシャドウベイ×5
・拡張スロット×7
・電源 オプション
・対応 ATX/MicroATX
・I/O USB2.0×2/IEEE1394×1/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)×1
・ファン フロント120mm×1、リア120mm×1
・実勢価格税込5,000円前後
・発売日:2010年8月8日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
GE-N500A-C2
GE-N500A-C2
・規格 ATX12V v2.2準拠
・80PLUS STANDARD
・外形寸法 W150×D140×H86mm
・重量 約1.89kg
・搭載ファン オートスピードコントロール機能を備えた120mmファン
・保護回路 過電圧保護(OVP)、過電流保護(OCP)、 過負荷保護(OPP)、低電圧保護(UVP)、ショート回路保護(SCP)
・安全性許認可 CE、CB、TUV、CUL、FCC、BSMI、CCC
・PFC アクティブPFC
・実勢価格税込3,980円前後
・発売日:2010年7月10日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
 
H70
Jing
HDD-BOOST
KUHLER-BOX
 
 
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