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[COMPUTEX] 空冷最強ブランド。Noctuaブースは今年もプロトタイプが盛り沢山

2012年6月13日 4:15 更新
2012年6月7日取材
 
 空冷オーバークロッカー御用達メーカーとして著名なNoctua(本社:本社:オーストリア フッテンガッセ)。COMPUTEXに照準を合わせ、毎年多くのプロトタイプを持ち込む事でも知られる同社から、期待を裏切らない自信作の数々を青田買いしていこう。


COMPUTEX TAIPEI 2012インデックスページ
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/201206/computex_index.html


■今回用意したプロトタイプは全10種を一気にチェック

 エルミタとは縁の深いNoctuaからは、今年も10種類のヒートシンクが用意された。空冷最強のメーカーと言える同社の注目製品を一気に解説していこう。

今回もナビゲーターはNoctuaのJakob Dellinger氏。エルミタではすっかりお馴染みの顔だ


■「D-Type CPU Cooler with 2nd-Layer Heatpipes」
「NH-D14」ベースで設計されたφ7mmヒートパイプ6本+2本のサイドフロー型。受熱ベースの1面から2本のヒートパイプを加えることで、放熱フィンへの熱移動スピードと能力向上を狙った。なお曲げ加工時にヒートパイプが痛むため、φ7mm以上のヒートパイプは使用しないという。ファンは140mm口径2基または3基で運用可能


■「D-Type CPU Cooler with 7mm Heatpipes and Transverse Heatpipe-Layout」
φ7mmヒートパイプを6本搭載した「NH-D14」改良ヒートシンク。従来モデルよりも熱拡散の効率化が図られ、ヒートパイプレイアウトに変更が加えられた。現時点発売時期は未定という
受熱ベース部。全モデル一貫してヒートパイプダイレクトタッチは採用しない点がNoctuaのポリシー
「NH-D14」改良の2モデルを並べてみたところ。ヒートパイプレイアウトと受熱ベース部に違いが確認できる


■「140mm Slim U-Type CPU Cooler」「1200mm Slim U-Type CPU Cooler」「92mm Slim U-Type CPU Cooler」
「U-Type」と名付けられたスリムタイプのサイドフロー型CPUクーラー。搭載ファン口径別に3タイプが用意された。製品設計のコンセプトは、背の高いメモリとの物理的干渉回避。放熱フィン幅は140mmタイプで52mm、120/92mmタイプで45mm。いずれもデュアルファンでの運用に向く。なお最もフィンの幅が広い140mmタイプでもLGA2011の8バンクフルメモリ実装も可能とか。発売時期は11月〜12月頃の予定


■「140mm C-Type CPU Cooler」
「140mm C-Type CPU Cooler」は2010年12月より発売が開始されたトップフロー型「NH-C14」がベースの新モデル。フィン面積を30%増やす事で、受熱&放熱能力を高めた。汎用ファン新シリーズ「A-Series」140mmが組み合わされる予定で、デュアル仕様およびトップ1基(High clearance?メモリとの干渉回避)、またはボトム1基(Low profile)での3パターン運用が可能


■「120mm C-Type CPU Cooler」
「120mm C-Type CPU Cooler」は「NH-C12」をベースに、デザインを改良。放熱能力が向上されているという。搭載されるファンは120mmで、デュアルファンまたはボトム部搭載シングルでの運用が可能。ただし後者の場合、ロープロファイルPCBタイプのメモリのみサポートされる


■「Low Prfile CPU Cooler for Intel」「Low Prfile CPU Cooler for AMD」
95×95mmサイズに収まる、Intel Mini-ITXフォームファクタ用のロープロファイルモデル。メモリとグラフィックスカードとの物理的干渉を起こさない設計が特徴。「A-Series Fan」92mm口径(14mm厚)に最適化されている
こちらはAMD用で、92×110mmサイズに収まるように設計された。なおIntelタイプ共に9月〜10月頃にリリースされる予定
ASRock「A75M-ITX」を使った搭載サンプルを展示。なるほどメモリスロットとの物理的干渉は見事に回避されている


■「Asymmetrical L-Type CPU Cooler」
その名の通り“非対称”設計としたトップフロー型ロープロクーラー。「一点突破」で検証した「NH-L12」ベースで、Mini-ITXで使用した場合でもグラフィックスカードが搭載できるようにヒートシンクがレイアウトされている。全高は66mmで、搭載ファンはヒートシンクと受熱ベース間に吊り下げられている



■3本の溝によりスムーズなエアフローを生み出す「A-Series Fans」

 Noctuaでは、汎用ファンにも力を入れている。特に注目の「A-Series」は、14mm厚の92mm口径、25mm厚の60mm口径、10mm厚の40mm口径で、いずれもSSO2ベアリング(Metal Bearing Shell)を採用。AAO(Advanced Acoustic Optimisation)フレームにはAnti-Vibration Padが四隅に装着され、駆動振動を搭載面に伝わらないよう工夫がなされている。

今回発表された「New A-Series Fans」。92mm口径で14mm厚のスリムタイプは、Noctuaブランドの新型ヒートシンク用に開発されたモデルだ
「A-Series Fans」最大の特徴はインペラに刻まれた3本の溝。フラットな羽形状では、どうしても風の乱れが発生し、スムーズなエアフローが生み出せない。そこで3本の溝を彫り込むことで、乱気流が発生せず、ノイズも軽減できるというワケだ



■Noctuaが研究を進める「Active Noise Cancellation」

 空冷にこだわるNoctuaブースには「NF-F12」改良版のデモ機が用意され、一際注目を集めていた。これがCOMPUTEX開幕前に発表され、現在鋭意開発中となる「Active Noise Cancellation」だ。2013年第3〜第4四半期の発売を目指しているというこの製品は、端的に解説すると、冷却ファンのノイズとは逆位相の信号を意図的に発生させ、ノイズそのものを打ち消すというもの。
 ノイズキャンセリング自体はすでに自動車等で使われている消音化技術で、目新しいものではないが、冷却ファンで採用するとは画期的だ。
 解説図を見ると、フレームの内周にコイルを、インペラにマグネットを埋め込んだもので、この技術はRotoSub社(本社:スウェーデン)によるもの。なおこの技術を取り入れることで、標準「NF-F12」から80%のエアフロー向上と120%の静圧能力が向上されるという。

Noctuaブースで用意された「Active Noise Cancellation」ファンのデモ。モニタには騒音値の波形が表示され、ヘッドフォンでノイズキャンセリングON/OFF時の音を実際に聞き比べることができた
デモ用ヘッドフォンから聞こえる音はヒートシンク背面のマイクから。つまりこのシステムは、摂取騒音と排気騒音のいずれにも効果がある事を意味する。これまでの静音を謳うファンは回転数を落とし、風切り音とモーター部の駆動音をチューンするしか手はなかった。しかし「Active Noise Cancellation」を採用すれば、回転数を落とす必要はなく、大風量・高回転でもOK。騒音値の観点から空冷の限界を感じたNoctuaは、製品化に向け準備を進めている。気になる価格は現在の汎用ファンの2倍以上とのこと

 そもそもNoctuaがこの技術に着目したのは、空冷の限界を感じているからだろう。論理的に風量を増やすことで冷却能力は向上できる。反面、耐えがたい騒音が発生する事は火を見るよりも明らかだ。コンシューマが常用で許容できる音には限りがあり、これを解消するには救世主的技術といえるワケだ。開発完了まで12〜18ヶ月。来年の「COMPUTEX TAIPEI」の頃には最終版が披露されるかもしれない。

TEXT:GDM 松枝 清顕/取材:池西 樹/Tawashi

COMPUTEX TAIPEI 2012
http://www.computextaipei.com.tw/ja_JP/index.html
Noctua
http://www.noctua.at

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